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過去からあたらしい発見を。1998年にフォーカスしたニッチすぎる展示で、ちょっとエモくもフレッシュな気持ちになってみては?

いまから25年前の1998年。長野オリンピックの開催、アントニオ猪木がプロレスを引退、フランスワールドカップが開催されフランスが初優勝、Windows98の発売、Googleが設立、黒澤明の逝去などなどが起こった1年でした。

35歳以上には懐かしく、それ以下の方には“???”なことばかりかもしれませんが、そんな1998年にフォーカスした展示が本日から開催されています。


ニッチすぎる展示の内容は、主催者のひとりであるTatsuo Yamaguchi氏からのメッセージがすべてを語っています。ちょっと長いかもしれませんが、ぜひ一読を。

「男の人って出来事を西暦で覚えるよね」。
むかし友達に言われた一言、その時はみんなそうなんじゃないの?と思っていたけど違ったみたい。
どうやら諸々のカルチャー好きは必ず西暦で憶えて時系列を追っているようだ。
音楽、映画、スニーカー、Tシャツ、楽器、スポーツ、車、カメラ、雑誌、建物、家具、ワイン、、、。
「これは1986年だ、私が10歳の時、懐かしい〜」みたいな、対象についての西暦考察が多いけど、逆に「◯◯年ってどんな感じだったっけ?」ってピンポイントで言われると意外と出てこなかったりする(◯◯年代とかだったら出るけど)。
そんな西暦を軸にパーソナルかつ多角的に掘り下げる企画をやってみたいと思いました。
 
事の発端は細窪さんが神田小川町にスペースを作るって話から。
ギャラリー機能もあるから何かやろうよという雑談の流れで、
そういやウチらはいつ初めて会ったんだっけ〜みたいな“あの頃話“に花が咲く。
でも二人とも全然憶えてない。色々調べていくうちにあれもあった、これもあった、あれはいつ?これは?云々。
職業柄昔話は好きっていうのもあるけれど、我々が会った年にフォーカスして物的証拠をかき集めて勝手にエモくなるという誰得なのか全く分からないそんな企画を勝手ながらやりたくなりましたとさ。
そして強力な助っ人、全方向で90年代を語れる奇才、エイスケ君も巻き込んで少し若い世代が感じた98年も。
期せずして皆さんが1998年から何かを感じてくれたら幸いです。
 
(Tatsuo Yamagami)


当時を知る方は懐かしむだけでなく、気づけていなかった“なにか”に触れることができるかもしれませんし、当時を知らない世代の方にはある意味すべてがフレッシュに見えるかもしれません。こういったインディペンデントな展示は、つくり手の熱量がダイレクトに伝わるのも足を運びたくなるひとつの理由です。

ZINE ¥1,998(ステッカー2種、楕円形缶バッジ付き)

貴重な展示販売や展示を記念したZINEも見逃せません。開催時間などに関して急な変更が想定されるとのことなので、行く直前にSNSでチェックをしておくのがおすすめです。

INFORMATION

『1998』

会場_h m s
住所_千代田区神田小川町3-11-4
TEL_03-6453-4030
営業時間_12:00〜18:00(月〜金)、13:00〜19:00(土日)※予定
会期_2023年5月13日(土)-5月21日(日)
hms_tokyo_

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