2016年から「フイナム」で不定期連載を続けている、蒼き10代にフォーカスしたポートレート企画『路地裏てぃーん。』
連載開始から7年が経ち、現在で84人もの方たちに登場いただきました。
撮影当時は“原石”と呼べるフレッシュな10代でしたが、20代前半から半ばの大人へと成長し、ドラマや映画など、それぞれの分野で輝かしい姿を見せてくれています。
そんな『路地歌てぃーん。』が、WEBを飛び出し、『路地裏てぃーん。展』という写真展の開催を計画中です。
今回の写真展に参加を表明してくれているのは、現在第一線で活躍する11人の女優。“原石”から磨かれ、いまでは“宝石”とも呼べる豪華な顔ぶれです。
企画の発案者であるスタイリストの杉浦 優さんは『路地裏てぃーん。』についてこう話します。
スタイリストという仕事を通して出会ってきた若き10代の女優達。
彼女達が各媒体に出る時に求められるのは、決まって10代然としたハジける笑
顔と洋服ばかりでした。それはそれでもちろん魅力の一つではあるのですが、
一方で楽屋入りする彼女達のあどけない眼差しや、少女と大人が混在するアン
ニュイな表情に魅力を感じていた僕は、それをそのまま伝えられるような企画
があったらいいのになと思うようになりました。
そうして生まれたのが『路地裏てぃーん。』です。
撮影の舞台に選んだのは誰もが見覚えのあるような平凡な路地裏。
そこが彼女達の持つ強さが一番引き立つ場所だと思ったからです。
撮影の裏テーマとして大事にしているのは、自分の中学生時代の体験談。
ひそかに想いを寄せていた先輩に路地裏でばったり出くわした時のドキドキ感
です。学校で見る制服姿とは違い、私服の先輩はたかだが1年しか長く生きて
いないはずなのに妙に大人っぽく見え、目が合った瞬間、心臓の音がバクバク
した記憶を鮮明に覚えています。
つまり『路地裏てぃーん。』において僕は彼女達を年下の若者を撮る、という
感覚ではなく1個上の先輩を撮る感覚でシャッターを押しているのです。
それが今まであった10代を特集した企画と決定的に違うところで、『路地裏て
ぃーん。』が多くの皆様に評価して頂けた点だと思っています。
現在、『路地裏てぃーん。展』に向け、クラウドファンディングを実施中。本企画内で公開された写真をはじめ、未公開カットも披露されます。
開催予定時期やリターンなど、本展の詳細は、6月15日(木)からこちらをご確認ください。