SIGN＝サインという単語から生まれるさまざまな解釈をテーマに。NYを拠点にするTOYA HORIUCHIの個展は必見です。

2013年に単身NYへ渡り、今年でちょうど10年。グラフィックにデザイン、シルクスクリーンやデジタルにプリンターなど、メディアを自由自在に操るTOYA HORIUCHIは、数々の日米ブランドやアーティストへのグラフィックやデザイン制作でも知られるアーティストです。

2023年2月に大阪の心斎橋にオープンした「i GALERY OSAKA」における第4回目の展覧会は、そんなTOYA HORIUCHIによる『SIGN PAINTINGS』。

近年精力的に制作をつづけているオイルペインティングの大型の作品をはじめ、代名詞とも呼べるシルクスクリーンやスプレーペイントなどの技法が使用された新作が、およそ20点披露されます。

“消費、盗用、コピー&ペーストが溢れる世の中のオリジナリティとは』という、TOYA HORIUCHIが考える普遍的なテーマと、SIGN＝サインという単語から生まれるさまざまな解釈、そして“看板”と“未来への道標”を示すメッセージ。

世の中に溢れる数々のロゴ、ビルボードやポスター、写真や文字。見過ごされてしまうテキストとイメージの塊や断片。重なりと対比。
身に覚えがあるモノ、無い モノ。それら元のイメージをアポロプリエーション(流用/盗用)的に用い、新しいイメージとして再提出させる。
それはヴァンダライゼイション(破壊行為)でもあり、 また違う側面からの視点としてキュビズム的意味合いであるとも言える。
これは過去に朽ち果てた看板か、それとも未来への道標か。
文化や人種が入り混じるニューヨークのフィルターを通して、このペインティングが何かのサインになってくれればと願う。
TOYA HORIUCHI

さらにTOYA HORIUCHIにとって関西圏&大阪での展示は初とのこと。4年ぶりの日本での個展の開催でさらに初めての場所と聞くと、期待値はより高まります。

会期は今週末の6月24日（土）からおよそ1ヶ月。2023年時点でTOYA HORIUCHIが出した答えを、新作のビジュアルアートから感じてみてください。