暑いですね、毎日。関東でいうと梅雨はどこにいったんだ、的な。もう夏が来たのか、的な。そんな今日この頃ですが、この夏、そして冬の主役になりそうなボムが投下されます。
「ウィズム（WISM）」と〈ダブレット（doublet）〉のコラボレーションといえば、シーズン始まりの風物詩。池尻「鶏舎」の冷やしネギそばくらいの感じで、みなさまに定着してきているかと思います。
今回は「サメ」がテーマです。というのも、2023AWの〈ダブレット〉のテーマが「MONSTER」、つまり怪物ですね。奇しくも同名の映画がセンセーショナルな話題を巻き起こしました。
偶然ではあると思うのですが、怪物=MONSTERという言葉に内包されたメッセージを、〈ダブレット〉の井野将之さん、是枝裕和監督の両者がそれぞのやり方で描き出したわけですね。時代のトップランナーとは、かくも思考が似てくるのかもしれません。ちょっと強引な論旨ですが。
話がそれました。「サメ」です。 誰もがよく知る『アレ』を彷彿とさせる「SAME-T」と、インラインでもリリースされていた、フードにワニやネズミのデザインが付いたダウンジャケットが、サメのデザインに変えてリリースされます。
doublet × WISM 「SAME」DOWN JACKET
¥176,000 SIZE：M,L,XL
インラインの展開はレッド、ブラック、グリーンで、クッションや寝具などの中古製品を回収してリサイクルしたダウンを使用しています。
フード口部分は取り外しが出来る動物の顔のトリムが付いており、フードをかぶるとまるで人間サイズの肉食獣がいるような見えづらに。このサメの頭、当然一から製作しています。ばかばかしいまでのこだわり、最高です。
そして、「SAME」Tです。『アレ』風のフォントで「SWIM」。
doublet × WISM 「SAME」T-SHIRT
¥15,400 COLOR：WHITE,BLACK、SIZE：M,L,XL
本来ならば、下からサメが大きな水しぶきを上げて襲いかかってくるはずなのにいない。なぜならば、そのサメは「SAME-DOWN」のフードにいるから、ということらしいです（笑）。
そして、泳法にもご注目を。逃げるならばクロールがベストなのに、あえてのバタフライ！ 逃げるというよりも、こちらに向かってきています。
「何からも逃げていない」「逃げない」というテーマを最大限に表現したとのこと。素晴らしい解釈です。
ちなみに裏面は、サメの迫って来る時のあの音。
デェー…………デン。
デェー………デン。
デェー…デン。
デェーデン。
デェデェデェデン。
デェデェデェデェデェデン。
を〈ダブレット〉のブランドネームで表現しているとのこと。こっちはだいぶ置いてけぼりです（笑）。
ボディはクタッとした風合いとプリントのスレ感を絶妙な加工で表現しています。
両者の別注の永遠のテーマである「会話に繋がる」は今回ももちろん健在。ファッションとは自身との対話だけではなく、他者とのコミュニケーションツールになりうる、ということを全力でそして大汗をかいて表現した力作です。
「SAME」に、そして夏バテに負けないよう、このコラボおひとついかがでしょう？
