〈ティンバーランド(Timberland)〉の「6インチプレミアムウォータープルーフブーツ」、通称“イエローブーツ”を最初に教えてくれたのはウータン・クランやブート・キャンプ・クリックでした。その素晴らしさをラップしちゃうほど入れ込んでいた彼らの履きこなしが、とにかく格好よくてみんな真似したものです。
ヒップホップ、ひいてはストリートファッションのアイコンともいえるイエローブーツが、今年で50周年を迎えます。
〈ティンバーランド〉ではこのアニバーサリーイヤーを記念したプロジェクト「フューチャー73(FUTURE 73)」を発足。6人のデザイナーを召喚し、新たな視点と感性でイエローブーツの再構築に挑みます。第4弾として本日8月30日にリリースされたのは、英国ストリートシーンを牽引する「ア・コールド・ウォール(A-COLD-WALL*)」のデザイナー、サミュエル・ロスです。
イエローブーツとスリーアイクラシック、そしてアパレルの数々を網羅したカプセルコレクションを発表しました。
イエローブーツは、従来のシューレースシステムを排除したサイドジップ仕様へとアップデート。ブラックのプレミアムレザーをまとったミニマルなブーツに。
一方でスリーアイクラシックは、アッパーをネイビーのリップストップに置き換え、ライニングにはゴアテックス®を配してデイリー仕様に。コラボレーションの証でもある両雄のロゴも良いアクセントとしてきいています。
アパレルは、チョアジャケットと中綿入りベスト、オーバーサイズシャツ、カーゴパンツ、2型のスエットシャツ、ニットの全7型。その多くが手作業による製品染めやプリント加工を経ており、どれも「ア・コールド・ウォール」らしいどこか退廃的で不完全なデザインに仕上がっています。
気鋭のデザイナーとの取り組みにより、まったく新しい姿へと変貌を遂げたイエローブーツですが、それでもイエローブーツらしさが残るのは50年の歴史と懐の深さゆえ。「フューチャー73」を通して、イエローブーツの伝統と革新、その両方が感じてみてください。