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雪の写真家・遠藤 励が切り撮る北極圏のいま。最北の祭壇を目指す、遠征プロジェクトを応援しましょう。

美しさと恐ろしさが共存する“雪山”。不安定ながらも、いや、不安定だからこそ、その景趣は何とも形容し難い魅力を放ち、見る者を虜にするのかもしれません。

そんな白銀の世界に魅せられた人物、写真家の遠藤 励氏がクラウドファンディングを実施中です。プロジェクト名は「最果ての、忘れられた聖域へ。雪の写真家・遠藤励が取り組み続ける、北極圏遠征プロジェクト」。

遠藤氏はシベリア・グリーンランドなどに点在する、北極圏先住民族のコミュニティに足を運び、そこに残存する希少な民族文化の記録を続け、“北極圏のいま”を切り撮り続けています。今回のプロジェクトは、その北極圏の希少な写真群でのアートブック制作と作品展開催、そしてシベリアに伝承が残る“祭壇”を目指す新たな遠征を目標にしたものとのこと。

遠藤氏のルーツは雪国にあり、今日までスノーボードの世界に携わることで冬季のほとんどを雪上で過ごしています。そんななか、身近な自然の変化を肌で感じる機会の増加に伴い、“雪の民族”とその“地域”を写真に記録する遠征活動を2017年からスタート。

世界中で異常気象と自然災害が頻発しているいま、人間も地球の一部であり、自然から切り離された存在ではない、ということを改めて真剣に考える必要があると氏は考えました。そして写真家としての在り方について自問自答の末に辿り着いた活動が、「POLAR EXPOSURE」と銘打った、北極圏に暮らす先住民族の現在をドキュメンタリー作品として伝えていく活動なのです。

プロジェクトの一環で、過去5年にわたってのグリーンランド撮影の成果の発表の場として、作品展も開催予定。10月27日(金)〜11月5日(日)の10日間、東京・恵比寿にある「AL Tokyo」にて実施されます。初日の27日(金)にはオープニングイベントとして、18:00より昆虫食研究家の内山昭一氏を迎え、トークイベントも予定しているとのこと。

作品展後の完成を目標とし、アートブックの制作も進行中。タイトルは現地の言葉で“犬の遠吠え”を意味する『MIAGGOORTOQ(ミアゴート)』。このアートブックには、地球最北の民族集落に住んでいる大島育雄氏から「大島育雄の記憶」として、現地で50年間過ごしてきた体験をもとに執筆された寄稿文も集約される予定です。

「私はこの星の美しい自然と、人々が築き、紡いできた文明と文化が大好きです。改めていまの生活を見つめ直し、考え、節度をもった暮らしをつづけていく上でのヒントが、北極圏に生きる雪の人々と動物たちの瞳の中に見えると思います。」と遠藤氏。

クラウドファンディングの詳細は以下より。ぜひチェックしてみてください。

INFORMATION

「最果ての、忘れられた聖域へ。 雪の写真家・遠藤励が取り組み続ける、北極圏遠征プロジェクト」

期間:9月18日(月)〜12月13日(水)
目標金額:500万円 ※最終目標額
資金用途:作品展開催、アートブック『MIAGGOORTOQ』制作、シベリア遠征など。バックアッププランあり
リターン:アートブック『MIAGGOORTOQ』、ポスター、写真プリント、北極圏フィールドレコード音源ほか
クラウドファンディング 特設サイト

『MIAGGOORTOQ』遠藤 励 作品展

期間:10月27日(金)〜11月5日(日)
場所:AL Tokyo
住所:東京都渋谷区恵比寿南 3-7-17
https://al-tokyo.jp

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