自然のなかのご飯はなによりおいしいし、焚き火は最高の肴になって、ついつい飲みすぎちゃったりする。そして次の日は、お決まりの二日酔い。
難しいことはわからないけれど、とにかく自然とキャンプを愛するそんなフイナムチームが、今回お邪魔したのは「水源の森 キャンプランド」で開催された〈ザ・ノース・フェイス〉主催のキャンプイベント。
内容はというと、初心者に向けたキャンプ講座。〈ザ・ノース・フェイス〉のキャンプマスターたちに、1から10まで丁寧に教えていただきました。
テントの設営方法だったり、焚き火のやり方って、なんとなくやっている人も多いと思うんです。かくいうフイナムチームがまさにそう。だからここらで、キホンのキを再受講です。
Photo_Masaya Nakaya
Edit_Keisuke Kimura
初心者にも優しいザ・ノース・フェイスのテント!
そもそも、ブランドが思うキャンプとはなんなのか。最初にそのお話を聞かせてくれたのが、〈ザ・ノース・フェイス〉キャンプギアグループの野中さん。
「〈ザ・ノース・フェイス〉は山岳ブランドなので、ベースキャンプが背景にあります。ベースキャンプとは山の頂上を目指すためのキャンプ、ということです」
だから〈ザ・ノース・フェイス〉のテントは、その概念を起点に、基本的には作られているんです(もちろんキャンプ特化型のテントもある)。そのため風雨にも強く、頑強。なにより組み立てが超簡単! ということで早速、第一のレッスンであるテントの組み立てから参りましょう。
大きくて、一見すると組み立てることが難しそうなテント。ただ順序とコツさえ掴めば、誰だって設営できます。設営の流れはこんな感じ。
1. テントを広げ、バラバラのポールを組み立てる。
2. 組み立てたポールをテントの穴に通す。
3. ポールごとテントをグッと持ちあげて、ポールの端をテント地面に付いている穴に入れる。
4. 指定箇所にペグを打つ。
初心者がいちばん迷ってしまうのが、ポールをテントのどこに通せばいいかというところ。その問題も、〈ザ・ノース・フェイス〉のテントであれば無問題です。なぜなら、通す穴とポールの色が相対しているから。
お次が、知っていたらよりテント設営がスマートになる3つのコツです。ここ、結構重要です。
1. ポールは横の力には弱いため、縦の力を意識して。釣竿のように持つことはNG。
2. ペグは抜けないよう、テントに対して45度から60度の角度に。
3. テントにしっかりとテンションがかかるよう、ペグを打つ順番は対角線ごとに。
キャンプでいちばん面倒であり重要なところなので、写真と一緒に、もう一度レッスンです。
テントを広げ、バラバラのポールを組み立てる。
組み立てたポールをテントの穴に通す。ポールは横の力には弱いため、縦の力を意識して。釣竿のように持つことはNG。
ポールごとテントをグッと持ちあげて、ポールの端をテント地面に付いている穴に入れる。
指定箇所にペグを打つ。ペグは抜けないよう、テントに対して45度から60度の角度に。テントにしっかりとテンションがかかるよう、ペグを打つ順番は対角線ごとに。
内側に設置するインナーテントは、フックを吊り下げていくだけで簡単なため、ここでは割愛。
このテントは、〈ザ・ノース・フェイス〉の人気テント「ランダー」の新色。ちなみに以前の「ランダー」がポリエステルの素材に対し、今期はポリエステルとコットンの混紡モデルもあり。コットンが混ざっているためポリエステルのものより火に強く、焚き火時でも火の粉の移りの心配が少ない。加えて、通気性もよく遮熱性も高いという、超万能型のテントです。これさえあれば、どんなシーズンのキャンプでも快適に過ごせます。
焚き火で意識すべきは4つだけ。
ではでは、テントを建てたあとは、みんな大好き焚き火のレッスン。
一度でも焚き火に触れたことがある人なら知っているかもしれないけれど、薪には広葉樹と針葉樹があるんです。それぞれの特徴は以下の通り。
針葉樹:軽量で、空気と油が多く含まれている。燃えやすい。
広葉樹:ずっしり重く燃えにくいが、火がつけば長時間燃え続ける。
ちなみに、燃えているときの香りは針葉樹は酸っぱいにおいで、広葉樹はスモーキー。それらの特性を頭にいれながら、焚き火のポイントを4つご紹介します。「これさえ守れば、小さな子供でも火をつけられる」とは、イベントでガイドを務めていた焚き火のプロフェッショナル・長谷部雅一さん。
1. 燃えるもの同士がくっついていること。
2. 空気が通る道を作ってあげること。
3. 細い木から、徐々に太い木にしていくこと。
4. 火は上にいくという特性を意識すること。
最初の火は着火材を使ってもOKだし、手軽にバーナーでもよし。「もし、着火剤がない場合は新聞を固くボール状にして、それを広げる。広げた新聞を尻尾の長いおたまじゃくしの形にしてあげる。そして、尻尾の部分に火をつけてあげれば着火剤として使えます」と長谷部さんのワンポイントアドバイス。
写真にある通り、最初は細い針葉樹を組んでいって、十分火がついたと思ったら、次は太い広葉樹を積んでいけばOK。そして、基本的には触らない。これで火がつかないなら、また組み直したほうが効率がいいとのこと。
上述したように、燃えている広葉樹の香りはとってもスモーキーなんです。それと相性がいい食材はベーコン、それも厚切りのもの。もう、ビールが止まらないっす。
器が変われば、料理もうまい!
キャンプの醍醐味と言えば、なんたって食。今回のイベントでは、〈ザ・ノース・フェイス〉でも随一の腕を持つプレスの谷本さんが数々の料理を披露。チリコンカンにタコス、オープンサンドなどなど、どれも絶品なのでした。
ただ、料理もキャンプも初心者という人には、ホットサンドをすすめたい。なぜなら、材料を挟んで、焼くだけだから失敗がない。しかも、チーズなんか入れた日には、最高の御馳走になるんです。
谷本さんのおすすめは、アボカド、チーズ、ツナマヨ(刻みたまねぎ入り)。外で食べるホットサンドって、なんでこんなにうまいんだ。
唯一の注意点は、焦げやすいということ。なので、ホットサンドを作るときはこまめにひっくり返すように。
料理も本当に絶品だったのだけど、参加者から絶賛の声があがっていたのが、〈ザ・ノース・フェイス〉の器たち。
〈ザ・ノース・フェイス〉のシェラカップは取っ手のフィットが完璧で、プレートはクチバシのように尖った独特な形状で、こちらも驚くほど持ちやすい。
で、キャンプの器と言えば、薄くて軽くて、少し心許ないものが多いけれど、本作は家での使用にも耐えられるようにと、適度な重量があって、料理をさらにおいしくしてくれるんです。水切れだっていい。
2022年から発売されている器は、まだまだその使い勝手の良さを知らない人が多数。これ、〈ザ・ノース・フェイス〉の隠れた名品です。
キャンプ場を飛び出し、ワイルドな自然を感じる。
1泊2日のイベントの最後に用意されていたのがアクティビティが、片道20分のトレッキング。二日酔いの体を奮い立たせて、いざ、手付かずの自然へ。
簡単なトレッキングであっても準備運動は入念に。装備も怠らないように。初心者なら、迷う心配のない整備されたトレッキングルートを歩くことも大切です。ガイドさんをつければなおよし。
途中、ヒルに襲われながら、難所も越えてたどり着いたキレイな沢。初心者向けのルートとはいえ、キャンプ場でチルしているのとは違う楽しさが、そこにはありました。
ちなみに、キャンプは「ゲートウェイアクティビティ」なんて呼ばれ方もしているんです。要は、アクティビティの入口ということ。その先にあるのが、ボルダリングやトレッキング、はたまたトレイルランニングなどなど。
キャンプはたしかに最高なのだけど、そこから先に進んでいけば、自然の楽しさをもっと知ることができるし、〈ザ・ノース・フェイス〉が作るウェアやギアの真価だって知ることができる。そんなことも感じたトレッキング体験でした。
さて、季節はすっかり秋めいて、外遊びのシーズンが本格的にやってきました。今シーズンは本記事を参考にしていただいて、サクッとテントを張って、スマートに火をつけて、パパっと料理をして、快適なキャンプライフを!
ゴールドウイン カスタマーサービスセンター
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ザ・ノース・フェイス・キャンプ
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