HIP HOPを象徴するThe Alchemistが大阪&名古屋公演を開催！ JJJからのメッセージが、その偉大さをより物語ます。

The Alchemist。HIP HOPを聴いていたら絶対に避けては通れない名前であり、プロデューサー・ビートメイカー・ラッパーとして、ソロやミックステープにさまざまなプロジェクトまで、長年のキャリアで携わった作品をすべて記すのは不可能そのもの。

MOBB DEEP、CYPRESS HILL、NAS、LIL WAYNE、KENDRICK LAMAR、そして近年最も勢いのあるWESTSIDE GUNNにBENNY THE BUTCHERらを擁するGRISELDA勢まで、関わるラッパーの名前を羅列するだけで目眩を起こしそうになります。

そんなHIP HOPディクショナリーがもしあったとしたら、アルファベットのAの最重要項目に名前が記されるThe Alchemistが、12月に大阪と名古屋でライブを行うビッグニュースが飛び込んできました。

その偉大さと重要性を説明するのに、今回の来日公演に合わせてJJJから送られてきたメッセージ以上の言葉はありません。

まずどこから話せばいいのか分かりませんが、このALCHEMISTというアーティストがいなければ自分はここまでHIPHOPと言う大きな世界に両足を着け、生きていこうとは思わなかったです。
去年の夏、アルケミストが急遽来日することを知って自分は居ても立ってもいられず、渋谷のマンハッタンレコードにサインをもらいに行きました。彼のLPやシングルのレコード、キャップを沢山バックに入れて浮き足だっていた自分は、いざ本物のALCHEMISTを目にした時、すでに頭は少年に戻っていて、伝えたいことも何も言えず、ただただ丁寧にサインをして頂き、自分が真似をしていたあのクソかっけぇ固い握手を無言で交わし、胸の中はもう空っぽになり、地面に汗を垂らしながらその場を去ったことを思い出します。その一連の所作に彼の全てが現れていました。
彼の音楽を初めて聞いたのは彼が義兄弟と名乗るアーティストのEvidenceとのSo Freshという曲で、自分は仲間のfebbと毎日のようにこの曲のミュージックビデオをスタジオで流していました。ASR-10という機材から鳴る当時の彼のビートには空気というか、圧が何にも形容できない太さがあり、スピーカーの真ん中の揺れが良く、自分達はいつも揺れるスピーカーを手で触っては体でそれを感じようと、理解しようとしていました。
自分の仲間を大事にしている生き方も、何も言わずとも彼の音楽を聴けば自然と感じることができて、昔から同じ奴とみんなで音楽を作り続けるスタイルは自分の人生に大きな影響を与えてくれました。
the whooliganzから今現在まで、彼の作品や音源はとても多く、自分はその全てを聴いてきたとは到底言えませんが、それでも一貫している音の温度やネタ選びのセンスがあり、彼のグルーヴが時代の中で大きく動いていてそれが歳を重ねて変化していくのが分かります。
常に新しいものを生み出し、壊しては作って前に進むその背中が全てを物語っています。
自分はそんなALCHEMISTにこれからも一生ついていくつもりです。ーJJJ

今回の名古屋&大阪公演を手がけるのは、記念すべき第1回目となるHOP HOPイベントシリーズの『HEAVY』によるもの。ALC×〈カーハート WIP（Carhartt WIP）〉によるツアーグッズは、ディレクションを〈The Believable Media is Around us〉が、デザインをMidnight Meal RecordsのDaichiが手がける磐石の布陣。

2023年を締め括るのにふさわしすぎるThe Alchemistの来日公演、行かずに年は越せません。