ニューヨークを拠点に、スケーターやグラフィティ・アーティスト、バイカー、デモの人々など、ストリートのキャラクターを撮り続けてきた、フォトグラファーでありフィルムメーカーのシェルリ・ダン(Cheryl Dunn)。彼女の初監督作品となる映画「フォトグラファーズ・イン・ニューヨーク」が、現在公開中です。
作品名のとおり、ニューヨークのストリートフォトグラファーに焦点を当てたこのドキュメンタリーには、1930年代からニューヨークを撮り続け、2016年8月に100歳を迎えるレベッカ・レプコフや、マグナム・フォトメンバーであるエリオット・アーウィット、ブルース・ギルデン、1980年代のヒップホップシーンと並走したリッキー・パウエルまで、個性豊かな15人の写真家が登場。
新しいカルチャーが集結し、多様な言語が飛び交うこの舞台で、新旧それぞれの写真家たちは何を見つめているのか? 変わり続ける大都市で、カメラ片手に夢を追い求める写真家たちに迫ります。
以前行われたインタビューの中で、シェルリ・ダンはこう語っています。
「良い写真家に共通するものがあるとすれば、鋭い勘と観察力。良い写真家は聞き上手な人と同じく、自己主張しないの。ストリートフォトグラフィーは写真家が主人公になったらおしまいよ」
様々な国から人々が移住し、毎日何かが変わる街”ニューヨーク”。いつ新しいものが出現するか検討もつかないこの街だからこそ、写真家たちは絶好のシャッターチャンスを常に探しているのかもしれません。ぜひ劇場にて、ニューヨークのリアルを体感してみてください。
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フォトグラファーズ・イン・ニューヨーク
監督:シェリル・ダン
音楽:エンドレス・ブギー
配給:Akari Films
登場する写真家:ブギー、マーサ・クーパー、ブルース・デビットソン、エリオット・アーウィット、ジル・フリードマン、ブルース・ギルデン、マックス・コズロフ、レベッカ・レプコフ、マリー・エレン・マーク、ジェフ・マーメルスタイン、ジョエル・マイエロウィッツ、クレイトン・パターソン、リッキー・パウエル、リュック・サンテ、ジャメル・シャバズ
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