自身も〈ディアスポラ スケートボーズ(Diaspora Skateboards)〉に所属し、スケーターからミュージシャンに俳優、さらには友人の娘までを被写体に、そのままのありのま間の姿を捉える作風で知られる、写真家のCho Ongo。
5月24日(金)から代官山の「レイド バグ(LAID BUG」で、『agnosia』と題した展示を開催します。
今回の展示において、フォーカスしたのは“ほくろ”。
2023年からおよそ1年をかけ、20人以上の被写体に対峙して撮影された小さな“点”。それらは所有者の存在をほのかに漂わせるものもあれば、所有者から切り離されて“ほくろ”としての認識すら危うい作品もあります。
さまざまに映し出された“ほくろ”は、どの段階まで対象を認識できるのか。写真表現を通し、認知と非認知の境界を探ろうとする作品たちからは、Cho Ongoの実験的な姿勢に触れることができるはずです。
印画紙やトレーシングペーパーなどさまざまなメディアに出力した作品以外に、Cho Ongoと被写体が対話した様子を収録した音声メディアや、写真と対話文で構成されたZINEも発表。これまで表現してきたCho Ongoの写真の世界とは違う、初となるコンセプトワークも見逃せません。