NEWS

『Erection-Block Party-』が自由が丘にWELCOM BACK!! 行けた人もそうでない人も、次に向けての予習&復習的なレポートです。

ゴールデンウィーク後半の初日である5月3日(金・祝)、天気は快晴。外へ出ない理由は見当たらない中、多くの音楽好きが向かうのは、自由が丘で5年ぶりの開催となった『Erection-Block Party-』。クラブやライブハウスにフェスとも違い、東京都心の太陽の下でグッドミュージック+αを楽しめる機会はここだけと言っていいはずです。行って楽しんだ人も残念ながら行けなかったという人も、当日の写真を中心に『Erection-Block Party-』を時系列でプレイバック!

Photo_Koichiro Funatsu
Text_Yusuke Suzuki

PROFILE

Erection

オーガナイザーのダイキによって、2007年3月に代官山の「SALOON」でDJ & VJオンリーのパーティとして、平日の木曜日にスタート。その後も開催場所を変えたり変えなかったりしながら、今回は『Erection-Block Party-』として、5年ぶりに自由が丘駅前の野外で開催されました。
Instagram:@erection_info

8組のラッパー & DJの音楽とワークショップを青空の下で。

気温が上がり、長袖でいると汗ばむような13時30分。『Erection-Block Party-』の記念すべきトップバッターを飾るのは、Skaaiyuya saitoAlex Stevensの3人からなる音楽ユニットのTRIPPYHOUSINGです(※アーティストの皆さまは敬称略で記載させていただきます)。

Erectionの15周年のときに制作されたZINEを、前売り購入特典として先着でプレゼント。shakke-n-wardaaのエクスクルーシブMIXのダウンロードコード付きの、スペシャルな1冊です。

プレミアリーグのリヴァプールFCのユニフォームをお揃いで着用し、Zerb, Sofiya Nzauの『Mwaki』、Ravyn Lenaeの『Free Room feat.APPLEBY』、Mura Masaの『rise』、Pharrell Williamsの『Brand New(with Justin TImberlake)』など、個性豊かな3人のキャラクターをそのまま投影したような90分が過ぎていきます。

続いての登場は『Erection』といえばお馴染みな、“セク山”ことSEX山口

ちなみに、自由が丘で開催でするきっかけとなったのがSEX山口とGUNHEADというエピソードは、『Erection』が10周年を迎えた記念にFNMNLで公開されたインタビュー記事で披露されています。

tofubeatsの『LONELY NIGHTS』、CreativeDrugStoreの『Taste Test』、XGの『PUPPET SHOW』などに、ILLITの『Magnetic』、sokofomoの『I LOVE YOU(feat.SUMIN)』など韓国アーティストの曲で盛り上げるのも、らしさが全開。SEX山口いわく“世界で1番良い曲”という、Mariah Careyの『All I Want For Christmas Is You』の季節外れな1曲をラスト曲で締めました。

ここからはライヴで、dodoの出番。

『bonsai』『Fo』『Kelly』『nirvana』『im』などを披露しながら、MCでは碑文谷イオンや自宅のジム近くで棋士の羽生善治(!!)に会ったけれど声をかけれなかった話など、開催地にちなんだ自由が丘(目黒区)エピソードも。ちなみに本人が着ているパーカは、こちらのオンラインサイトからGETできます!

Lil’ Leise But Goldは“どれだけ踊る準備できてるの?”という一言の後に『Dance With Me』を。『One』『BPMF』、そして“今年1番最初にライヴでこの曲やります!”と、『Summertime Blue』で一足先に自由が丘に夏を連れてきました。

Lil’ Leise But Goldの後は、昨今のHIP HOPシーンにおいて最重要ビートメイカー&
プロデューサーのひとりであるKMのDJ。

普段HIP HOPとあまり馴染みがない人でも踊りたくなるような東京事変の『長く短い祭』や宇多田ヒカルの『FINAL DIATANCE』のremixに、自身の『Filter feat.JJJ & Campanelle』にkZmの『DOSHABURI(feat.JUMADIBA)』やMONJUの『Blackdeep』のremixなど、この日KMがプレイしたトラックのほとんどは、自身でRemixしたブートレグばかり。KMの現場で鍛え上げたスキルとセンスを証明するのに、スペシャルなDJそのものです。

そしてフライヤーにあった“& Friends”の答えがここで判明。先日3rdアルバム『Radiant』をリリースしたDaichi Yamamotoがサプライズで登場し、『MYPPL』『taxi』をライブで披露しました。


ここからはラッパーが2組続きます。まずはCreativeDrugStoreに所属するin-dが『outdoor』『VIEW』『On My WAY』に、『RASEN』の自身のヴァースをスピット。

3回ほど同じ部分で詰まった時も“こんなカッコつけているけど、自由が丘でいまオレが1番カッコ悪いから”と、MCで会場を盛り上げた後にしっかりとメイクする姿も流石です。

Campanellaは昨年末にリリースしたアルバム『Mi Yama』から表題曲の『Mi Yama』や『DUDE』、『AMULUE』からは『Douglas Fir』にラッパーのERAが登場し『Minstrel feat.ERA』を。


さらに『PEASTA』の『Indigo Prod by RAMZA』など、これまでの作品の中からバリエーション豊かな曲をRAPし、ラストはokadadaのDJです。

J.J. Fadの『My Dope Intro』、The Rebirthの『Evil Vibrations』からCAT BOYSの『Gypsy Woman(feat.asuka ando)』にTylaの『Water』で夜風にあたりながらアルコールを楽しむのに最高なムードへ。

その後もさまざまな曲をかけながら、Stevie Wonderの『Another Star』にThe Brand New Heaviesの『You Are The Universe』と往年の名曲で『Erection-Block Party-』のエンディングに差しかかったところで、急遽ZEN-LA-ROCKが登場! ラストはステージにokadada、SEX山口、ZEN-LA-ROCK、そしてオーガナイザーのダイキさんが揃い、New Jeansの『Ditto』でめでたくフィナーレを迎えました。

会場では〈マーファ バイ カズヒコ フジタ(Marfa by Kazuhiko Fujita)〉によるシルクスクリーンと、イラストレーターのToyamegが手がけるキーホルダーの、2つのワークショップも大盛況。

2007年の初開催以降、当時を知る世代からフレッシュな10代や家族で遊びに来るお客さん、そして出演者や関係者も家族連れだったりと、アットホームな雰囲気はErectio』ならでは。

ライブやパーティはもちろん、夏を目前にフェスシーズンへ突入しましたが、すでに“『Erection-Block Party-』ロス”な方々も多いと思います。ダイキさん、次回の開催はいつでしょうか??

INFORMATION

Erection

Instagram
YouTube

TOP > NEWS