深く息を吸い込めば癒しの効果が得られそうな、木漏れ日に彩られた木々やそこを流れる小川を思わせる色合い。
木目や岩肌にも通じる細かなシボを浮かべるレザーがそんな幻想を加速させる〈エルメス(HERMÈS)〉の財布は、なかを見てまた驚いた。まるで新緑の大地のようなシルクが敷き詰められていたのだ。プリントの名は「フォーブル・レインボー」。〈エルメス〉のフォーブル店をモチーフにしたという花や雲、虹が楽しく描かれている。
シルクだと耐久面が気になるところだが、心配することなかれ。そこは特殊加工を施すことでクリアしている。
共に三方開きで、ロングウォレットはファスナー付き小銭入れ1、カードポケット12、フラットポケット4。コンパクトウォレットはファスナー付き小銭入れ1、カードポケット8というコンストラクションだ。
2009年に誕生した財布の名は「シルクイン」。やっぱりそのネーミングセンスはウィットに富んでいる。
「シルクイン」ロング(H11.5×W20cm)
¥236,500
「シルクイン」コンパクト(H11.5×W9.5cm)
¥169,400
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa