唯一無二の作風で世界中から人気を集めているイラストレータのFACE氏。“反戦”や“平和ボケ”といったテーマにもオリジナリティが感じられますが、そんなFACE氏が新たな表現を用いて制作した作品が一挙に展示されるエキシビションが、本日より原宿の「GALLERY TARGET」でスタートしました。
自身が所属する「GALLERY TARGET」での開催は3年ぶりだそう。タイトルに冠された“group exhibition”という名の通り、まったくスタイルの異なる複数人のFACE氏によって構成され、会場には初公開となる約30点もの新作が並びます。
ご本人からのコメントも到着しているので、ひとまず以下をチェックしつつ、気になる方は会期中にぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか。
“絵描きにとって、見る者を裏切る事程気持ちのいい事はない。逆にいうと、見る者の期待に答える様に絵を描く程つまらない事はない。つまり、ある作家のスタイルができ上がったとして、まわりの人間はそのスタイルに対して称賛を送る。作家はそのスタイルで描いていれば、それなりの評価は得るのだが、自分にとっては己のコピーをするだけであって何の進展もない。絵を描くのは当然作者なのだが、その絵を一番最初に見る観衆も作者なのである。一番最初に見る者を喜ばせる事ができないのなら絵を描く意味はあるのだろうか?絵というのは人目にさらけ出されて初めて力が発揮できるものなのだが、人の為に描いているのではなく、自分を感動させる為に描いているのである。”
– 1989年発行『ユリイカVol.21 総特集ピカビア』より –
「上記はピカビアの展覧会を観た日比野克彦さんが書いた記述だ。ここに僕の言いたいことが集約されている。”都合のいい作家”よりピカビアのような”都合の悪い作家”に僕はなりたい。でも、、たまには行儀良くありたい」
FACE
face group exhibition「都合の悪い存在 – Disruptive Presence」
期間:~8月3日(土) ※日、月、祝日は休廊
会場:GALLERY TARGET
住所:東京都渋谷区神宮前5-9-25
営業時間:12:00~19:00