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オーストラリアのあまりに自由な風を感じたい。ヒッピー村で撮り下ろした写真展が開催。

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いつの時代も保守派が大半で、チャレンジする人間は少数派。でも世の中を変えていくのは後者の方だったりするもの。

そして確実に少数派に含まれるであろう写真家・ジェイムス・オザワの写真展「The Dreamer -message from a human being-」が8月28日(月)~9月15日(金)、「ギャラリーNP原宿」にて行われます。

コダック アラリス ジャパン」の後援のもと、銀塩プリント作品63点と、スライドフィルム・プロジェクション46点が並びます。

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2016年の中頃、衝動にかられてオーストラリアに飛んだオザワさん。バンを購入し、一ヶ月かけて内装を全部取っ払い、ベッド・冷蔵庫(フィルム保管のため)とそれを動かすソーラーパネルを屋根に取り付けて出発。そして紆余曲折を経て、ある山奥のヒッピー村に到着し、そこで8カ月に渡り撮影をしました。

日本を発つときに「もうちょっとよく考えたほうがいいんじゃない?」なんて周りから言われたようですが、直感に従って動いて、この村に到着。この地で社会から外れかけたところで生きている人々に会って、話が通じないほどイカれたやつらばっかりなのに、オザワさんは不思議と「仲間がいた」と強烈に感じたそうです。そして彼らへの強烈な想いをもとにシャッターを切りました。

今回の展示のタイトル「The Dreamer」には夢追い人と変人の二つの意味が込められています。大都会・原宿にあるギャラリーで写真を通して人々に「夢を追え」「変であれ」と伝えたい、そしてそれを許容するだけの愛をみんなに持ってほしい、ということです。

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写真展によせて、オザワさんの言葉をそのまま下記に掲載します。


「社会と常識の中で作られたものは本当の自分じゃないかもしれない。

思い切り夢を追いかけて、お金もなくて、変人扱いされて、何が悪い?

どうせ人生は短いんだから、人のために何が出来るか考えて個性むき出しのまま生きたほうが自分も周りも楽しいんじゃないかな。

あまり心配しなくても、イカれた仲間はたくさんいるよ。

競争も効率もデジタルも、もう十分味わったから、みんなでもっとおもしろい世界を創っていこうぜ」

オザワさんの言葉は、“正しさ”ばかりが尊重されて、がんじがらめのつまらない社会に対するアンチテーゼになっています。

リベラルと人間らしさを感じられる写真が出そろうはずです。こういった写真はモニターやスマホで見るのではなく、直に目で見てこそ、でしょう。

Text_Shinri Kobayashi

ジェイムス・オザワの写真展「The Dreamer -message from a human being-」

会期:8月28日(月)~9月15日(金)
会場:ギャラリーNP原宿
http://www.nationalphoto.co.jp/gallery/ex_170828_j.htm

ジェイムス・オザワ James Ozawa
1987/4/24生まれ(30歳) 写真家
2008~2010 写真家を目指すためオーストラリアのシドニー大学を中退後、同じく写真家である結城剛太・山家学の二名に師事。
2011~2013 株式会社ミディアム(出版社)の写真部にて専属契約のもと2年間勤務。
2013~ 上記の経験を経てフリーランスとして独立後、主に雑紙・広告を中心にファッション・ライフスタイル・料理の多岐にわたり商業撮影を手がける。
2016 ここまで商業写真を主軸にデジタルカメラを用いて撮影を経てきたが、急速に縮小していく銀塩写真から目を背け続けることに写真に携わる者としての矛盾の念を抑えられなくなり、29歳を機にオーストラリアに拠点を移し、商業から離れたところで自身の最大のテーマである”愛“を写真に焼付ける方法を模索し始め今に至る。

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