今年10月で、創刊20周年を迎えたフイナム。この長い年月を続けてこられたのは、読者のみなさんを始め、制作に携わるブランドやショップなどなど、数えきれないほどたくさんの方々のおかげです。そんな感謝の気持ちを込めて、去る10月26日(土)に「HNF(フイナムのフェス)」を開催しました! フイナムとコラボしたアイテムの販売から、体験イベントやトークショー、そしてビンゴ大会まで。大勢に足を運んでいただき、大賑わいのまま閉幕を迎えることができました。おおいに盛り上がった、さまざまなコンテンツを振り返ってみましょう!
Photo_Kai Naito
Text_Shogo Komatsu
「HNF」ならではの特別なショッピング。
「HNF」は、フイナムが日頃から提案している“ヒップ”なヒト・モノ・コトを肌で感じてもらうため、さまざまなコンテンツを用意しました。その軸となるのはマーケット。フイナムとゆかりのあるブランドやショップが出店し、特別なアイテムが並びます。
フイナムのブースでは、5組とコラボレーションしたスペシャルアイテムを販売。そのお相手は、〈ヴァンズ(VANS)〉、〈フレッシュサービス(FreshService)〉、「ミンナノ(MIN-NANO)」、〈ブローシャー(BROCHURE)〉、「ジ・アパートメント(the Apartment)」と錚々たる顔ぶれ。個性豊かなそれぞれのアイテムに、フイナムのエッセンスを注入した自信作です。ほかでは手に入らない限定品もあり、終始大盛況でした。
フイナムと何度もコラボレーションしている〈フレッシュサービス〉から、スエットのセットアップが登場。なんと、トップスにはピロー付き。胸ポケットに収納されているチューブから息を吹き込むと、ネック部分に内蔵されたエアパックが膨らんで枕になるという、〈ピローディー(Pillowdy)〉の機能を採用したユニークな一着です。
「ミンナノ」がさまざまなショップやブランドとコラボしている、あのバンダナがフイナム仕様に。編集部の近くにある「八幡通り」をモチーフに仕上げてもらいました。スエットは、フイナムの名前の由来をもとに、馬をデザインに起用。そして、編集部がある代官山の文字を英語で配し、カレッジロゴのようなグラフィックを落とし込んでいます。
自らブースに立ち、訪れた読者と交流していた〈ブローシャー〉の加藤忠幸さん。今回は〈ブローシャー〉で人気のシャツを別注させてもらいました。程よい厚地のコットンツイードは大きめのシルエットで、ライトアウター感覚で着られます。秋冬にぴったりなブラウンのカラーが使いやすく、日々のスタイリングで活躍してくれることでしょう。
右は、〈ヴァンズ〉が今季ローンチしたばかりの「2アイレット」をフイナムが監修したモデル。甲にハラコを用いつつ、クロコダイルやオーストリッチのエンボス加工を施した上質な大人顔です。細部のカラーリングにまでこだわり抜いた一足は、あらゆるコーディネートになじみます。
左のビーニーとハットは、「ジ・アパートメント」のオリジナルブランド〈スタブリッジ(STABRIDGE)〉とのコラボレーション。過去にリリースされたパキスタンビーニーとバンダナジャングルハットをベースに、ブラウンでアレンジしました。
フイナムとコラボした〈ヴァンズ〉は、ブースでも。レザーにおなじみのロゴやアルファベットを打刻して、オリジナルシュータグをつくれるワークショップを開催しました。自分の〈ヴァンズ〉に装着してカスタマイズしたり、キーホルダーとして使ったりできる、うれしいお土産です。
そして、「SKATE WHEEL SHUFFLE」と名付けられたゲームも実施。スケートボードのウィールを滑らせ、止まった場所に応じてオリジナルグッズを獲得できるルールです。簡単なようで力の塩梅が難しく、みんなが熱中。すべて失敗しちゃっても、参加賞としてステッカーがプレゼントされました。
フイナムのブースの向かいには、「ビームス(BEAMS)」のスタッフがレコメンドするアイテムを取り扱うメディアコマース「B印マーケット」がオフラインで出店。古屋雄一さんはライフスタイルグッズを、菊地延さんはキャンプギアを、牧野英明さんはランニングウエアを、と人気スタッフの個人商店のなかから厳選して販売しました。
ウエアを中心に、ライフスタイルを網羅するセレクトが魅力の「BEAMS」だからこそ、「B印マーケット」は思わず膝を打つアイテムが豊富にそろっています。人気アイテムの「B印マーケット」別注品もラインナップし、普段はオンラインで展開している「B印マーケット」の一部に直接触れることができました。
今年3月に、渋谷から日本一の古書店街・神保町へ移転した「スタックス ブックストア(stacks bookstore)」。さまざまなアーティストが参加している自主出版のアートブックを中心に販売していたので、久しく本に触れていないひとも手に取りやすかったはず。そして、DJ MUROさんやDJ HIGHSCHOOLさんが制作したオリジナルMIX CDやオリジナルアパレルなどもラインナップし、ショップの世界観を存分に味わえる内容でした。
クリエイティブディレクターの金子恵治さん、〈ニート(NEAT)〉の西野大士さん、〈ヘリル(HERILL)〉の大島裕幸さんによるマーケットイベント「WEEKEND」。2021年の年末以来開催されていませんでしたが、「HNF」で復活しました! ファッション感度の高い3人が私服を大放出するだけあって、オープン直後から大混雑。3人と直接お話ししたうえで手に入れた一着は、より愛着を持って着られることでしょう。
そして、「WEEKEND」の隣は「the formal」。それは「WEEKEND」のメンバーである金子さんによる出店で、今年9月に「ブティック(Boutiqe)」とフイナムがコラボレーションしたキャップにデザインされたロゴが屋号に。即完売したthe formalのキャップがブラックで再登場し、同デザインのトートバッグなどがラインナップしました。
多くの謎に包まれた野良読書集団「Riverside Reading Club」も「HNF」に参加。小説の古本がセレクトされ、読みながら聴きたいヒップホップのビートアルバムや、リラックスして読書するには欠かせないクッションが並びます。さらには、オリジナルアパレルも。「Riverside Reading Club」のアイテムを手に入れることができ、厳選された本と出会える場となりました。
マーケット以外も、みんなで楽しむために。
会場内の3ヶ所を回るスタンプラリーも実施。コンプリートすればガラポンに挑戦できるのですが、なんと大当たりは、〈MHL.〉 × 〈コンバース(CONVERSE)〉の「オールスター」。一等は「HNF」のTシャツ、二等は炭酸も入れられる〈レボマックス(REVOMAX)〉のボトル、三等はいいちこブースで使えるドリンク引換券、参加賞としてビンゴ大会に参加できるビンゴカードとステッカーをプレゼント。大人になってもガラポンはワクワクしますよね。見事に一等を引き当てたひとりは、前回の「HNF」にも足を運んでくれたそうです!
「BEAMS」のブースは「B印マーケット」と、もうひとつ。外遊びを発信する〈HAPPY OUSIDE BEAMS〉が、屋外でモルックのミニゲームを開催しました。モルックはフィンランド発の老若男女を問わないスポーツで、〈HAPPY OUSIDE BEAMS〉は大会を主催するほど激推し。当日は「B印マーケット」でモルックセットが販売されていました。
今回は、3回投げて15点ジャストを狙う特別ルールで、見事達成したらオリジナルコースターをプレゼント。思うようにピンを倒せないのが悔しくて、狙い通りに倒せたら超爽快。力も体力も不要なスポーツなので、お子さんも楽しそう!
メインステージでは、〈ジーショック(G-SHOCK)〉による一般参加型イベント「タフ対決! 〜腕相撲大会〜」を開催! 腕に自信のある参加者たちが〈ジーショック〉をつけて、この日1番のタフガイを決めるトーナメントです。8名の対峙は白熱して盛り上がり、上位3名には〈ジーショック〉の豪華モデルを贈呈。残念ながら破れてしまった方にも参加賞として、〈レボマックス(REVOMAX)〉のボトルをプレゼントしました。優勝したのは、じぇいさん(写真中央)。試合前のマイクパフォーマンスでは参加者のなかで1番自信たっぷりで、その通りの結果に。
会場内には、お腹を満たせるスポットも。〈バルミューダ(BALMUDA)〉と〈いいちこ〉のコラボブースを設けました。提供するのは、〈バルミューダ〉のステンレスホットプレート「BALMUDA The Plate Pro」を使用して完成させるタコスと、リベイク機能付きトースター「ReBaker」を使ったメキシカンポテトフライ。それを「乾杯の音頭」でも登場した「いいちこスーパー」のカクテルとご一緒に。
食事を調理してくれたのは、新中野にあるメキシコ料理店「HOBO TACOS」のオーナー星穣さんです。タコスは、カルニータス(豚肉のコンフィ)とチョリソ&ポテトの2種類が用意され、どちらも「いいちこスーパー」のカクテルと好相性でした。
屋外にはフードトラックも。普段は表参道にあるコミュニティスペース「B-Flat COMMUNE」に拠点を置く「HOT DOGGY」がホットドッグとサルサチップスを提供。ジューシーな自家製ソーセージは食べ応え抜群で、満足度の高い一品です。
「HNF」の思い出を残せるように、〈ニューエラ(NEW ERA®︎)〉がフォトブースを設置してくれました。しかも、プリントされる写真は、〈ニューエラ〉とフイナムのロゴが入った特別なデザイン。〈ニューエラ〉の新作も用意され、お気に入りを被って撮ることも。写真はデータでスマホに残してしまう現代だからこそ、プリントされた写真がもらえるのはうれしいですね。「WEEKEND」の3人も撮影されていました。
そして、イギリスの折り畳み自転車メーカー〈ブロンプトン(BROMPTON)〉は、ゆるりとしたポタリングのグループライドを企画。渋谷川の支流や丘の上の神社など、太古から変わらない渋谷ならではの地形を自転車で1時間ほど巡りました。
ブースでは「折りたたみチャレンジ」も。〈ブロンプトン〉の自転車は、コツを掴めば10秒〜20秒で折りたたむことができるそうなので、タイムを競い、1番早かったひとには〈ブロンプトン〉の自転車がプレゼントされました!
ステージでは、ファッション好きには堪らない2つのトークショーが。最初のゲストは、スタイリストの梶雄太さん。テーマは「スタイリング講義〜ボディブランドの歩き方〜」。ボディブランドをこよなく愛する梶さんが、各ブランドの成り立ちや特徴などを解説してくれる、とても勉強になる内容でした。同じ無地でも素材やシルエットに個性がある、奥深きボディブランドの世界は探求しがいがありますね。
トークショー2組目のゲストは「WEEKEND」のブースに立つ、クリエイティブディレクターの金子恵治さんと〈ニート〉の西野大士さんが登壇。最近気になっていることやプライベートなこと、そしてファッションのことまで、読者の質問に答えてくれました。さすがのおふたり、息の合った軽妙なトークです。インスタライブでも配信し、開場に来られなかった多くの方にもご視聴いただきました。
フイナム ランニング クラブ♡のブースでは、フイナム ランニング クラブ♡監修のサウナ付きランニングステーション「ととけん」でセレクトしているクラフトビールを販売。そして16時から、グループラン「フイナムのフェスのグルラン -SHIBUYA TO NIHONBASHI-」がスタートします。
「Shibuya Sakura Stage」から目指すゴールは、日本橋浜町にある「ととけん」です。約10キロの道のりを、「B印マーケット」のブースに立っていた牧野英明さんも含めた30名以上とともに走ります。参加者には、到着後のひと口ビールとサウナ1時間無料のサービスを。さらに、炭酸飲料にも対応する〈レボマックス〉のボトルもプレゼントしました。
「HNF」は終盤ですが、豪華な読者プレゼントが当たるビンゴ大会がお待ちかね。フイナムと縁のあるブランドにご協力いただき、20周年にちなんで20点の景品を用意しました。
例えば、ヘビーアウターやコラボレーションのスニーカー。どれも言葉に偽りのない、本当に豪華なアイテムです。たくさんのひとに参加いただいたので早々に終わってしまうかと思いましたが、何人もリーチが出るもののビンゴはなかなか出ない。なんともドキドキさせられるビンゴ大会でした。ビンゴして景品を獲得できたみなさん、おめでとうございます!
最後に「HNF」を盛り上げてくれるのは、出張歌まねライブ。「Shibuya Sakura Stage」渋谷サイド1Fに店を構えるエンタメバー「DAIKON 2nd」に所属しているものまねタレントが、さまざまな歌手の歌まねを披露してくれます。
「DAIKON 2nd」は、麻布十番の老舗ものまねショーパブ「リトモディブリブリブッスン」の姉妹店。今回出演いただいたものまねタレントのみなさんも「リトモディブリブリブッスン」に出演しているから、そのものまねスキルの高さはお墨付き。本人さながらの美声を響かせたり、独特な着眼点で再現して笑わせてくれたりして最高のステージでした。この出張歌まねライブで、「HNF」のコンテンツは終了です。
気づけば、たちまちのうちに終わってしまった「HNF」。楽しんでいただけたでしょうか。たくさんの読者を始め、日頃からお世話になっているブランドやショップやメーカーなど関係者のみなさんも足を運んでいただいてありがとうございました。
これからも“ヒップ”なヒト・モノ・コトを発信していきますし、またみなさんと交流できることを楽しみにしているので、今後ともご贔屓によろしくお願いします!