こだわり抜いたつくりで服好きを驚かした東京・銀座店のオープンをきっかけに、いま改めて日本でも輝きを増すブランドといえば〈ジル サンダー(JIL SANDER)〉です。
創業者のジル・サンダー女史が築いた世界観をルーシー&ルーク・メイヤーの二人がよりよい方向に導くなか、次の一手として今回、フレグランスが新たに発表されました。
それは5人もの調香師をアサインし、6つの香りを揃えた「ジル サンダー オルファクトリー シリーズ 1」。
どれもアルコール、水、香料のみで調合された、服と通じるようなシンプルな設計で、つけた後、自然と体になじんでいくような心地よさを感じます。
6本すべてに香りのよさを印象付けるアルデヒドを配合し、伝統的な製法で生成されたアルコールとアップサイクルされたアルコールを独自の割合でブレンドしたそう。
それではラインナップを一本ずつ紹介していきます。
JIL SANDER LEAF EAU DE PARFUM
シトラス、マンダリンといった柑橘系の香りをアクセントに、キーライムやコーンミントなどを組み合わせ、爽やかな香りへと仕上げた一本。
JIL SANDER COFFEA EAU DE PARFUM
コーヒーの生豆と焙煎豆の独特な香りをミックス。オリスやペルーバルサムといった植物の香料で輪郭を整えた男性好みのフレグランス。
JIL SANDER MIEL EAU DE PARFUM
シダーウッドが効いた、落ち着きのある大人の香り。マダガスカル産のベチベルソウに加えて、ジャスミンのフローラルな香りが全体をまとめる。
JIL SANDER SMOKE EAU DE PARFUM
シダーウッドやケージのウッディな香りをベースノートに採用。スモーキーでありながらスパイシーさもある一本は、つけるひとを個性的に演出。
JIL SANDER BLACK TEA EAU DE PARFUM
ブラックティーが演出する奥深い香りに、キンモクセイとシナモンの爽やかさが調和。このハーモニーは魅惑的で、鼻を近づけるとそそられるものがある。
JIL SANDER EARTH EAU DE PARFUM
植物の瑞々しさとフローラルな香りが生み出す自然の心地よさ。異なるローズのエッセンスに足したパチョリがよいアクセントに。
その特徴は香りだけではなく、ボトルのデザインにも表れています。これはミラノとロッテルダムを拠点にするデザインスタジオ「フォルマファンタズマ」とのコラボレーション。ボトルの底が沈んだような不思議な形はオブジェのよう。そこに鐘型の白いアルミ製のキャップを被せると存在感がより際立ちます。
これらのフレグランスはオンラインでチェックするのもいいけど、できれば店頭で確かめることをおすすめします。見て触って着るだけではない、〈ジル サンダー〉の楽しみ方がそこにあるから。