NEWS

【FOCUS IT.】荷物ゼロ、不便ゼロ、追加費用ゼロ。THE FARMスロウマウンテン成田が叶える理想の自然体験。

キャンプはたしかに楽しい。一方で、楽しさの代償もかなり大きい。前日から持っていく道具に頭を悩ませ、当日は重たい荷物を運搬し、サイトの設営や撤収も重労働…。そんなキャンプのネガティブ側面を取り除いた宿泊施設が「THE FARMスロウマウンテン成田」です。キャンプ同様に自然の中で過ごす開放感はそのままに、快適さはホテル級。大人にとっても子供にとっても、ここは最高の遊び場でした。

Photo_Fumihiko Ikemoto
Edit_Marugoshi Kimura


キャンプの「面倒」だけ排除した、新感覚リゾート誕生。

キャンプのいちばんの醍醐味は、自然の中で焚き火をし、BBQをすることに限ります。ワガママな編集部は、それ以外の部分では快適さを求めたい。できれば暖かい室内でふかふかのベッドで寝たいし、シャワーも存分に浴びたい。荷物だって持っていきたくない(だったらキャンプに行くなという話もあるけど)。

その願いを叶えてくれるのが、3月1日に千葉県成田市にオープンした宿泊施設「THE FARMスロウマウンテン成田」です。

「グランピングじゃないの?」と思う方もいるでしょう。でもここは、もっとホテル寄りで、すべてが上質で快適。言うなれば「アウトドアホテル」という感じ。

ゲートをくぐるやいなら宿泊客を出迎えてくれるのは、レセプション棟。しっかり暖房が効いたその場所には、フリーフローコーナーを設置。コーヒーや紅茶、ソフトドリンクはもちろん、ワインやビールまでアルコール類も提供しています。

もう一度言います。これ全部、フリーです(14:00から23:00まで)。厳密にいえば、宿泊料金に含まれています。後述するアクティビティやご飯なども、オールインクルーシブ。宿泊費以外のエクストラがないのも、この施設の特徴なのです。

敷地内は、まるで自然のなかにあるひとつの集落のよう。中央を流れる小川を囲み、客室やアクティビティエリアが点在しています。

サウナ完備のコテージから、小規模の快適テント泊まで。

では次に、気になる客室をご紹介します。大きくわけてコテージとテントのふたつが用意されています。

13室あるスタンダードタイプのコテージ。利用人数は5人まで。

屋内から地続きに繋がるウッドデッキ。屋外とは透明のカーテンで仕切られている。食事はここで。

メゾネットスイートは2階建て。リビングも広々している。

メゾネットスイートに併設されているプライベートサウナ。水風呂(ジャクジー)と屋外チェアも用意されている。

コテージは、大小4つのタイプがあって、すべての部屋が浴室とトイレ付き。

平屋スタンダードタイプはダブルベッド2台。最大収容人数10名という巨大なメゾネットスイートは、1階と2階合わせて5台のキングベッドを完備しています。しかもメゾネットスイートは、サウナまで付いちゃう。もちろん水風呂も。大人数で行って、貸切サウナなんて遊び方もできるんです。宿泊料金は11万6,360円/室〜と決して安くないのだけど、みんなで泊まれば結構割安。お酒は飲み放題で、食事がついて、サウナもあって、この値段です。

〈ノルディスク〉のテントを使った客室は全20棟ある。

テントのなかは必要なものがすべて揃っている。コンセントなどもあり。

テントの客室は、より自然をダイレクトに感じられます。どのテントにも広いテラスが設置されていて、テント内は冷暖房とベッドが完備。また、テントはテントでも、めちゃくちゃ大きいから窮屈さは皆無です。

テントにシャワー室はないけど、受付の横にシャワー棟があります。テントごとにブースがわけられているため、他人が入ったあとのシャワー室を使うこともありません。潔癖勢たちには、かなりありがたい配慮がなされています。

もちろん、タオルやシャンプーなどのアメニティは揃っているし、歯ブラシだってついてきます。トイレは共用ではあるけど、便座はあったかいしウォシュレットがあってお湯も出る。もう、ここはホテルです。

手ぶらで楽しむ、焚き火&BBQ体験。

みんな大好きな焚き火は、全室に〈ファイヤーサイド(FIRESIDE)〉の「Tipi」が設置されていて、薪はいくら使ってもOKです。

折り紙のような焚き火台がホントに美しいし、煙も上に排出されるから煙たくない。いつもなら、キャンプ終わりの服が煙くさくてたまったもんじゃないけど、この焚き火台だったから、翌日もまったく匂いがついてないんです。

さて、最大の楽しみである食事はというと、自分で調理するスタイルです。

全室に〈ウェーバー〈weber〉〉のBBQグリルがあって、スタッフの方が運んできてくれた料理をそこで焼いたり、温めたり。切ったり洗ったりする手間は一切ありません。BBQのメニューは、季節に合わせて2種類のコースから選べます。施設オープンのタイミングではアジアンBBQとアメリカンBBQをラインナップ。

この日はアメリカンBBQを注文したのだけど、大きいステーキにガーリックシュリンプ、チキンジャンバラヤなど、食べきれないほどの料理がでてきます。「足りなかったらどうしよう」と買い込んだ食料の出番はなし。

朝食は、おむすびがメインの和朝食と、サンドイッチがメインの洋朝食の2種類が用意されています。

ちなみに。カップラーメンなどのインスタント食品及びお菓子に関しては持ち込み可能。調理を必要とするものは、基本的に持ち込み禁止なのでご注意を。

自然と最新テクノロジーを活かした多彩なアクティビティで、退屈知らず。

特に子供たちは、じっとなんかしていられません。動き回りたくて仕方がない。そんなキッズたちも、ここなら思う存分遊び回れます。5つ用意されているアクティビティは、すべてを満喫するなら1日じゃ足りないほどです。その一部を紹介します。

広いビニールハウスでは、1年を通じていちごの収穫体験を楽しむことができます。目の前に広がる畑では、人参やほうれん草、ラディッシュなども生育中。来年の今頃には、人参や長ねぎの収穫体験も可能になるとか。キャンプで食育できます。

専用のスマホと銃を使って行う「恐竜ARシューティングゲーム」は、子供用かと思いきやなかなか本格的で、大人もうっかり没入してしまいます。敷地内を散策しながら恐竜を発見し、銃で撃ちまくる。子供は大はしゃぎ間違いなしです。

施設内で最も人気のアクティビティは「エアリアルアドベンチャー」と名付けられた屋外のアスレチック。ハーネスとヘルメットを装着して、木の柱の上に設置されたロープや橋などの障害物をクリアしていきます。

難易度が異なる5コースがあり、最高到達地点は10m。下を見ればガクブル不可避です。コースの最後に設置されているジップラインは最長100m。未就学児対象のキッズコースは地上60cm以上と安心安全。

ほかにも芝すべりや川遊びなどもあって、全部体験したらヘトヘトです。でも大丈夫。疲れたらふかふかのベッドで眠ればいいし、汗をかいたならシャワー室でキレイサッパリできるのだから。

準備や片付けで疲れない。新しい自然の過ごし方。

従来のキャンプでは避けられなかった数々の煩わしさ。前日の道具の選定と準備、荷物の運搬、到着後の設営作業、調理や片付けの労力、そして帰りの撤収と、家に帰ったあとのギアのお掃除。自然を楽しむはずが、その前後で疲れ果ててしまうことも少なくないです。

「THE FARMスロウマウンテン成田」が提供するのは、そうした面倒な要素をすべて取り除いた、純粋な自然体験であり、贅沢な時間です。訪れる人は文字通り「身ひとつ」で来たらいい。すべてはここに揃っているから。

なかには「こんなに楽していいの?」と後ろめたい気持ちを抱く人もいるかもしれません。でも、これは単なる省力化ではなく、現代人にとっての新たな選択肢。

ごくごく限られた休日を最大限に活かし、真に充実した時間を過ごすための、賢明な選択だと思います。

INFORMATION

THE FARM スロウマウンテン成田

住所:千葉県成田市前林818
Instagram:@slowmountain_narita
公式サイト

アクセス
■東関東自動車道 / 成田ICから約13分 / 千葉駅から約45分 / 東京駅から約70分 / 横浜駅から約100分
■JR成田線・京成線「空港第2ビル駅」下車 / 成田空港到着ロビータクシー乗り場から、タクシーにて約15分

TOP > NEWS