ファッションを軸にコラボレーションという魔法で、自由自在にジャンルの垣根を越えるブランドといえば〈ポール・スミス(Paul Smith)〉です。
その魔法にかかったものを挙げると、クルマ、カメラ、ステーショナリー、ファーニチャーなど、バラエティ豊か。世界的な企業からマニアックなブランドまで、タッグを組む相手の振り幅の広さに驚かされます。
そして、今回のお相手はというと、どちらかといえばマニアック寄りかもしれません。〈ニワキ(Niwaki)〉というガーデニングツールを専門にするブランドです。
その名前を見ると日本のブランドかと思いますが、実はイギリスのブランド。設立したのは、日本の庭園に魅了され、大阪の植木屋で働いた経験を持つジェイク・ホブソンさんと彼の妻ケイコさん。二人が中心となり、機能美にこだわった品々をガーデナーに届けています。
そんな〈ニワキ〉と共につくったエクスクルーシブアイテムのお披露目会が先月、京都の「ポール・スミス 三条店」で行われました。
ここにはイギリスから駆けつけたポールさんとジェイクさんの姿も!
両ブランドの名前があしらわれた、ショップ入り口の暖簾。
〈ポール・スミス〉のアイコンともいえるウサギの形のキュートな植木たち。
聞くところによると、もともと〈ポール・スミス〉のロンドンの店で〈ニワキ〉のツールを扱っていたことから、このエクスクルーシブアイテムたちが生まれたとか。
どれも〈ポール・スミス〉のカラーアレンジが効いた本格派でありながら、これからガーデニングをはじめようと思っているひとでも扱える懐の深さを備えています。
ショーケースに並ぶエクスクルーシブアイテムたち。
万能シャベル「Hori Hori Pro + Canvas Sheath」をおすすめするのは、ジェイクさんです。「ホリホリは〈ニワキ〉でベリー・ポピュラーなツール。シンプルなつくりだけど、植物を植えたり、刈ったり、いろいろな使い方ができます」
Hori Hori Pro + Canvas Sheath ¥14,850
一方、ポールさんは剪定ばさみ「Higurashi Secateurs + Leather Holste」をお気に入りのひとつに挙げました。「このクラシカルな美しい形が好きです。ハンドルにレザーコードで色を足したところがポイント」
Higurashi Secateurs + Leather Holste ¥20,350
そもそもポールさんといえば、写真を撮ったり、自転車に乗ったり、アートを集めたり、さまざまなことに興味を持つことでも知られていますが、ガーデニングは一体どうなのか?
「自宅の庭はガーデンデザイナーのダン・ピアソンにお願いしました。彼のチームに加えて、妻が手入れをしてくれるので私の付け入る隙がないのです(笑)」
ということは、〈ニワキ〉の製品のデモンストレーションで剪定ばさみを持つ、ポールさんの姿はかなり貴重ですね。
植木の輪郭を整えるポールさんとジェイクさん。
温かみのある色使いが目を引くエクスクルーシブアイテムたち。
ジェイクさんは「植物のある風景によくなじみ、使っていくうちに色が褪せ、少しずつ表情が変わっていくところも魅力」と説明します。それははさみに付くレザーケースやツールバッグも同じ。きっとこれらの経年変化も持つひとだけの楽しみになるでしょう。
剪定ばさみのレザーケースにはフックがあり、ベルトにかけられる。
この記事で紹介した品々は〈ポール・スミス〉と〈ニワキ〉のオンラインストアで発売中です。すでに三条店での展開は終わってしまいましたが、直接確かめたいというひとは〈ポール・スミス〉の大阪、東京、名古屋にあるショップでチェックを。それぞれ店に並ぶ時期が異なるので、詳しくは下記のインフォメーション欄をご覧ください。
Paul Smith + Niwaki Exclusive Gardening Collection
ポール・スミス グラングリーン大阪店
展開期間:4月26日(土)~5月12日(月)
ポール・スミス 阪急メンズ大阪
展開期間:5月17日(土)~6月1日(日)
ポール・スミス 丸の内店
展開期間:6月7日(土)~22日(日)
ポール・スミス ジェイアール名古屋タカシマヤ(8F メンズ)
展開期間:6月28日(土)~7月13日(日)
ポール・スミス オフィシャルサイト
ニワキ オフィシャルサイト
ポール・スミス リミテッド
電話:03-3478-5600
Instagram:@PaulSmithJapan