渋谷側のキャットストリートの入り口、そこに〈リー(Lee)〉のポップアップショップが3月末からオープンしました。ポップアップ限定アイテムや「101」の100周年記念モデル、そしてブランドを象徴するマスターピースの数々が、ここに集結。〈リー〉の歴史と世界観を肌で感じられるイベントになっています。今回はその中から「フイナム」的な視点でピックアップした注目アイテムをご紹介します。
Photo_Takeshi Kimura
Edit_Soma Takeda
TOPIC 01_Lee Craftworks by HOWA
ここでしか出合えない一点モノ。
渋谷店限定リメイク101 各¥49,500
渋谷店限定リメイク101 ¥49,500
ジーンズの洗い加工のスペシャリストとして世界的にも有名な岡山県の豊和工場。〈リー〉のインラインで展開されるジーンズもここで加工が行われていて、両者は蜜月な関係を築いてきました。
そんな豊和工場の7名の職人が制作したのが、ポップアップ限定で発売されるリメイクジーンズ。1948年の復刻モデル「RIDERS 101-Z」をベースにしながら、各職人の個性を活かしたアレンジが施されています。リメイクと一口に言っても、刺し子を施したり、ベルトループにバンダナを巻いたり、当て布をしたり、その表情はさまざま。古着のように偶然の出会いを楽しめる一点モノになっています。
どんなコンセプトで、どんなリメイクに仕上げたのか。それぞれのジーンズに下げられた職人自らのコメントタグも必見です。
TOPIC 02_AMERICAN RIDERS
リーが誇る6つのシルエットが集結。
メンズ定番のシリーズとして位置付けられる「AMERICAN RIDERS」。このポップアップでは、代表的なレギュラーストレート「101」をはじめ、ブーツカット「102」、フルカット「200」、ベルボトム「202」、テーパード「203」、タイト「205」といった6つのシルエットが一同に会します。
AMERICAN RIDERS 102 ¥16,500
その中から「フイナム」がピックアップしたのは、ブーツカット「102」。膝から裾にかけて広がるフレアのラインは、ストレートやテーパードといった定番どころとは一味違い、いつもの装いに新鮮さをもたらすアクセント役にうってつけ。
今年2月に開催された「NFLスーパーボウル」のハーフタイムショーにて、ケンドリック・ラマーがブーツカットのジーンズを着用したことも記憶に新しく、いま手に入れておきたいシルエットであることに間違いありません。
TOPIC 03_101 100th Anniversary
100年の歴史を祝うアニバーサリーピース。
今年、誕生100周年を迎えた「101」。この節目に合わせてつくられた希少なアニバーサリーピースもラインナップします。40年代のディテールを踏襲し、さらには希少な右綾デニムを使った「101-J」や「101-Z」は、100周年記念モデルならではの意匠が落とし込まれ、未来のヴィンテージになり得るメモリアルな一品。詳しくは、先日公開した特集記事をご覧ください。
TOPIC 04_THE ARCHIVES
築き上げたヘリテージを現代に。
左:デニムジャケット「101-J 1948」 ¥49,500、
右:1948年当時の「101-J」と「101-Z」
長く続く〈リー〉の歴史において、使われる生地やディテールは時代に合わせて変化してきました。そうした変遷を研究し、いまの時代に復刻するのが「THE ARCHIVES」シリーズ。
ポップアップ会場の一角には、1948年当時の「101-J」と「101-Z」が展示され、それと対比するように、すぐ横には「THE ARCHIVES」のアイテムが並べられています。ヴィンテージはもちろん魅力的ですが、それよりも、実際に見比べたときの「THE ARCHIVES」の忠実な再現度に驚くはずです。
こと1948年の復刻モデルである「101-J 1948」では、ヴィンテージの糸を再現した13.3/4ozの左綾デニムを採用。それを高密度に織ることで、しなやかでありながら堅牢性も兼ね備えた生地に。さらには、着込んでいくと「101」特有の迫力あるタテ落ちも楽しめ、ヴィンテージに負けず劣らずの仕上がりになっています。
TOPIC 05_DUNGAREES
ワークウェアはブランドの出発点。
〈リー〉がワークウェアの製造に着手したのは1911年のこと。当初はオーバーオールズを手がけ、1913年にリリースしたユニオンオールズで〈リー〉の名は一躍有名になりました。そんなブランドの原点とも言うべきワークウェアを揃えるのが「DUNGAREES」シリーズです。
ロコジャケット ¥18,700
そこにラインナップするカバーオールは、1928年に誕生し、当時のアメリカの鉄道工員たちから支持を集めたことによって、ロコモーティブ(=鉄道)にちなんでロコ・ジャケットの愛称で親しまれるようになりました。
中でもストライプ柄のこちらは、ライトなダンガリー地を使っているので、いま時期のライトアウターとしてもってこい。ボタンは上まで閉めずラフにして、シャツジャケットのようにざっくり羽織るのがよさそうです。
プリントT ¥5,940
そして、「DUNGAREES」シリーズのタグには、ワークウェアの象徴としてブルドッグがあしらわれています。そんな愛くるしいブルドッグを全面にプリントしたお土産感覚のTシャツも。「それ、どこの?」と聞かれること請け負いの一枚です。
今年100周年を迎えた「101」をはじめ、質実剛健さを求めたアイテムが揃うこのイベントは、改めて〈リー〉の魅力に触れられる場所です。会期は8月31日(月)までですが、数に限りがあるアイテムもあるので、気になる方は早めに足を運んでみてください。
Lee SHIBUYA POP-UP STORE
会期:3月20日(木)〜8月31日(月)
住所:東京都渋谷区神宮前6-19-16 宮下パークビルディング1F 102号室(キャットストリート側 / 旧U-naturaビル)
電話:03-3400-6555
時間:12:00〜19:30
オフィシャルサイト