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連載「憧れの逸品」No.405 年代モノの風格が漂うオメガのシーマスター 300。

ラグジュアリー、かつヴィンテージライクな佇まいに惹かれて手に取ったのは「シーマスター 300」だった。

リリースによれば、ブロンズゴールドと名づけられたその合金は〈オメガ(OMEGA)〉が開発した特許出願中の新素材で、古代ギリシャで花開いたブロンズを現代の技術で蘇らせたという。純度検証極印付の9K、パラジウム、シルバーなどからなるその合金は緑青を防ぎつつ、経年変化の妙も味わえる。

表情の変化が楽しみなブロンズゴールド。

サファイアクリスタルガラスのケースバック。

バックルの頭には〈オメガ〉のロゴが。

ダメを押したのが古きよきサンドイッチ・ダイアル。インデックスと数字をカッティング処理したプレートを重ねており、ダイアルに塗布したスーパールミノヴァが浮かび上がる寸法である。塗料の精度が足りなかった時代に生まれた意匠だ。1960年代に使われていたというオープンスタイルのアラビア数字もたまらない。

飽きのこないシンプルなフェイス。

「シーマスター 300」は1957年に「スピードマスター」「レイルマスター」と共に世に出た〈オメガ〉初のプロフェッショナルダイバーズウォッチである。

ブラックダイアル、発光インデックス、大ぶりな時針、そして当時最先端だった高圧防水システムにダイビングベゼル…ダイバーズウォッチのすべてを備えた「シーマスター 300」は自他ともに認めるタイムピースの座をつかんだ。

ブロンズゴールドをまとった「シーマスター 300」は、68年の時を経て、深海から引き上げられたかのような風格が漂う。

SEAMASTER 300
CASE : BRONZE GOLD, 41mm
STRAP : CALF LEATHER
THICKNESS : 14.4mm
POWER RESERVE : 60 HOUR
WATERPROOFNESS : 300m
PRICE : ¥2,090,000

Photo_Kazuma Yamano
Text_Kei Takegawa

INFORMATION

オメガ

電話:0570-000087
オフィシャルサイト

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