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栗原道彦フリーバイヤー(?)1977年生まれ2010年に有限会社ロストヒルズを退社。2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー(?)

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

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フイナムズ連動企画。「FIFTEEN PUSH」 Levi's MADE IN USA

2007.06.05

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今回はフイナム本誌の人気企画のパクリです。
先日のブログでも少し紹介させてもらったんですが、こないだの買い付けで見つけてきたデッドストックのリーバイスをFIFTEEN PUSHさせてください。


まずは、リーバイスといったらの501、王道です。
こちらの501は90年代中頃に生産されたモノ。
誰もが1度は脚を通した事がある1本だと思いますが、一応、念の為に説明させてもらいますと、ボタンフライのストレート。「シュリンクトゥフィット」という防縮加工を施していないデニムを使用しています。
その為、洗濯するとある程度の縮みが出ます。
フラッシャーを参考にすると、「自分のジャストサイズよりウエストで1インチ、レングスで3インチ長めを選んでください。」。パンツ本体内側の表記によると「約10%縮みます。」との事。(余談ですが、66後期までの501は縮み率約8%。)
となっているんですが、これはアメリカの強力な乾燥機なんかの事も考慮しての説明だと思います。
日本の洗濯、乾燥機で実際に縮むのはウエストで1インチ弱、レングスでも1~2インチくらいではないでしょうか?

リーバイスに限らずほとんどのメーカーはノンウォッシュだけでなく、予め洗いをかけたモノ(リーバイスでは「プレウォッシュ」と呼んでいます。)や、更に洗い加工をかけたモノ(懐かしのストーンウォッシュやケミカルウォッシュなど)など、同じモデルでもノンウォッシュ、プレウォッシュ、加工をかけたモノ等、数種類をリリースしている場合が多いんですが、今回ここでご紹介するモノは全てノンウォッシュになります。いわゆる生デニム,、最近ではリジットデニムって呼ばれているヤツです。



そしてこちらもリーバイスの定番モデル、505です。
このモデルの発祥は60年代初頭に誕生した551ZXXがルーツ。
それまで主に西部にて浸透していた501に対し、こちらの551ZXXは東部向けにアレンジしたモノで、「プレシュランク」と呼ばれる防縮加工を施したデニムを使用。ソレに伴い、洗濯、乾燥によって壊れる恐れがあった為にリーバイスではそれ以前はほとんど使用されていなかったジッパーをフロントに使用しています。
またシルエットも501に比べてかなりシャープになっており、股下から裾にかけてテーパードした細身のストレートです。 
それと上の501の赤タブとは違い、こちらの505はオレンジタブが付いています。
その違いは製造時の工程にあり、赤タブが付くモノはライン7と呼ばれる、伝統的な1本針のミシンを使って生産されたモノ。
オレンジタブはライン8と呼ばれる、2本針のミシンを使って生産されたモノで、ライン7に比べてコストが掛からない為、廉価版として生産されていたモノです。
こちらの505も上の501と同時期の90年代中頃のモノですが、当時の値段で5ドルほどの格差があったようです。
こちらはパッチに505と表記されていますが、本体内部のタグには20505と記載されており、それが正式なモデル名。
このモデルが誕生した80年代中頃から80年代後半にかけてはパッチにも20505と記載されていましたが、90年代初頭頃からはライン7の赤タブのモノと同様に505表記に。
ただしパッチのプリントの色はライン7の赤に対し、ライン8では茶色が使用されています。



そしてこちらの517もリーバイスの定番モデル。
その発祥は1970年。BIG"E"の最終期にデビュー。
元々はカウボーイ向けに作られたのがはじまりで、通称「サドルマン」と呼ばれていました。
ブーツカットと呼ばれる膝下から裾にかけてフレアしたシルエットが特徴で、昔はブーツを合わせるのが鉄板でしたが、今ではスニーカー、サンダルなんかに合わせてもOK。
80年代~90年代初頭の渋カジブーム以来、長いこと草葉の陰で泣いていたモデルでしたが、90年代末からの70’sスタイルのブームの波に乗り見事復活!現在では定番として安定した人気を誇っています。
こちらもライン8で生産されたオレンジタブのモノで、シルエット以外は素材、年代等、上の505と全く同じモノです。



そしてこちらはリーバイスの中でもかなりマイナーなモデル、509
上で紹介した他のモデルとは違い、その発祥は80年代中頃とかなり新しめ。
ユーズドでもなかなか目にする事がない希少なモデルです。
素材、年代等は上の505、517と全く同じですが、そのシルエットは505を更に細くした感じ。かなり細めのストレートです。
現在では残念ながらすでに廃盤になってしまっています。


今回ご紹介したモノは全てリンクを貼ったフイナムズ ロストヒルズページにて購入可能。
遠方にお住まいの方は是非ご利用してみてください。
もちろん店頭でも販売していますので、実際にご試着されたい方はお店まで。
今ならサイズもかなり豊富に揃っていますので。

Comments: 5

始めまして!!古着の知識をどんどん増やしていくのが楽しいんですが、どうやったらもっと詳しくなれるのでしょうか?店員さんの話しを聞く以外とかで、何かありますか?

masaさん、コメントありがとうございます。
古着で調べたい事があったら、やはりインターネットが便利ですね。
僕もかなり利用しています。
それとやっぱり一番大事なのは自分の目で実物を見て覚える事。
経験に勝るものはないと思いますよ。

こんばんは! はじめてこちらのブログにコメントします。
ここ数年Levi'sのジーンズだけしか履いていなかったんですが他のメーカーでお勧めのジーンズはありますでしょうか? Levi'sばかり履いてきたので他のメーカーのジーンズ履きたい気分です。記事の内容とそれてしまってすいません。

僕も自分で履くのはほぼリーバイスですが、他にはリーがかなり好きです。
色落ちで言えばやはり101センタータグか、サイドでもインサイドネームにサイズ表記が入らないモノ。
生で履くなら200でも全然OKだと思います。
ただリーバイスに比べるとかなり玉数が少ないのが現状です。
まあその分、マイサイズを見つけた時の喜びもひとしおですけどね。

501購入させていただきましたー!

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