Adolf Hitler。 - クリちゃんがイクッ。（栗原道彦）

今日は、２０世紀に生きた政治家の中で最も忌み嫌われている人物であろう、「アドルフ・ヒトラー」に関係するアイテムのご紹介を。

まずは先日、某都市のミリタリア・ショーで見つけた軍モノ（？）のタオル。
第二次大戦真っただ中の「１９４３」年表記と共に、「ヒトラーなんかくそくらえ！」というイカしたメッセージが。
それとタオル中央に「砲弾を飛ばしている砲車」が織り柄で描かれています。この戦車のイラスト、一見するとメッセージに合わせたただのデザインのようですが。。。

タグに描かれているように、実はこのタオルの製造メーカーである「CANNON MILLS COMPANY」社のロゴマークだったんですね。
砲車（自社のロゴ）を入れても違和感のない戦争関連の商品をチョイスして、さりげない（？）広告戦略を行っていたのでしょうか？
このメーカー、アメリカのタオルマーケットではかなりのシェアを誇っていた会社のようで、僕も私物で５０'ｓ頃のタオルを何枚か持っていますが、それらも全てここんち製のモノでした。
またヒルトン、シェラトンなど数多くの有名ホテルで使用されていた実績を持つ人気ブランドだったようですが、時流に逆らった「MADE IN USA」がたたったのか、２００３年に倒産してしまっています。



コチラはアーティストのツアーTをパロッた「ヒトラー ヨーロピアン・ツアー」Tシャツ。ボディーにパキ綿を使用しているので、その辺の風合いもいい感じにロックしている一枚です。
ヒトラーのイラストと共に、ドイツがポーランドに侵攻した'３９年からヒトラーが総統官邸の地下壕で自殺した'４５年（本来は４月のはずですが、ここではなぜか７月と表記。）までの６年間にドイツが侵攻したヨーロッパ各国が、あたかもコンサートを行った地名のごとく描かれています。

ご覧の通り、バックにも大きく前述のヨーロッパ・ツアーの詳細が。
キャンセルとされている「イングランド」、「ロシア」の２カ国は、ドイツが結局、敗戦までに占領できなかった敵対国です。
ちなみに第二次大戦当時ドイツに降伏、占領されていたフランスなどのヨーロッパ諸国の一部では、戦後「ナチス関連の商品（軍服、戦闘服、旗等。）を販売してはいけない。」という法律が定められているそうです。
またユダヤ人が多く暮らすアメリカでも、それらの商品をebay、yahooなどのネットオークションに出品することはオークションサイト側が禁止しているようで、ebay、yahooで「nazi」をキーワードに検索した結果、切手やコイン、写真などの小物しかヒットしませんでした。
ただこちらは法律で定められているわけではなく、「公序良俗に反するから。」といった理由から各サイトが自粛、規制しているんだと思います。
僕も軍物屋、アンティークショップなどでたまにナチスモノを見かけることがありますがどれも高額で、買付け出来るようなプライスが付いていることはまずありませんね。

まあいずれにしろ海外だけでなく、日本国内でも外国人が多いエリアでこのTシャツを着ることは控えたほうが良いと思います。特に僕と同じ坊主頭の人は、下手したらネオナチと間違えられる可能性がありますので（笑）。