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栗原道彦フリーバイヤー(?)1977年生まれ2010年に有限会社ロストヒルズを退社。2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー(?)

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

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お久しぶりです。

2009.04.26

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先週末の入荷、及び今週の展示会、大変多くのお客様にご来店、ご来場いただき、本当にありがとうございました。
その間、コチラのブログをお休みさせていただいていた訳ですが、その分、本日よりフルパワー(?)でアップしていきますので、今後とも何卒宜しくお願いします。ということで、まずは最近力を入れている雑貨の中から、新しく入荷した商品のご紹介を。

blogphoto26apr09 028.JPG
<1932'S "COLORED ENTRANCE ONLY" IRON SIGN ¥8,400>
コチラは1930年代、アメリカで人種差別が公然と行われていた「負の時代」に作られた鉄製のサイン。
イラストが示す通り、有色人種専用の入り口を案内する看板で、左下には「ジョージア州アトランタ」の地名、右下には「1932年9月」と日付が入っています。

blogphoto26apr09 030.JPG
<1925'S "NO COLORED ALLOWED" IRON SIGN ¥8,400>
コチラは「1925年5月26日」の日付入り、「テネシー州ノックスヴィル」にあった白人専用劇場のサインで、「有色人種お断り」の看板です。

blogphoto26apr09 032.JPG
<1921'S "COLORED WAITING ROOM" IRON SIGN ¥8,400>
最後は一番古い「1921年9月15日」の日付入り、「ミシシッピー州ジャクソン」にあった「アダムス・サイン カンパニー」製の「有色人種用待合室」の看板です。

「ジョージア」、「テネシー」、「ミシシッピー」と、現在でも人種差別意識が強く残るアメリカ南東部の州名が印象的です。
このように、64年に公民権法が定められる以前は街中いたる所に非白人(主に黒人)を差別する看板が掲げられており、レストラン、劇場などはもちろん、鉄道駅などの待合室、トイレにいたるまで白人用、非白人用の施設に分けられていたそうです。
現在でもアンティークショップなどで、アメリカ人種差別時代に作られた黒人の人形、絵本(「ちびくろサンボ」は日本でも有名ですね。)などのアイテムをよく目にしますが、知人のアメリカ人(白人)に聞くところによると、こういった黒人関連のアイテム、アメリカでは黒人自身が自分たちに関する歴史的遺産として収集しているケースが多いとのこと。
それを聞いて僕もちょっと驚きましたが、やはりこういった「人種差別」のようなデリケートな問題に対しても「臭いモノに蓋をする」のではなく、皆が知り、学ぶことが一番大事なんじゃないかと思います。
人種差別問題は、僕たち日本人にとっても決して他人事ではありませんからね。

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