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疲れて
2008.07.23
なんだか、一日がとても長く感じるくらい、今日はばたばたして疲れながらに終電をなくしたことを感じてタクシーに乗った。
後でわかったことだけど、75歳の運転手さんで、たくさん話しかけてくるのに対して「そうですね」なんて、適当な相槌でかえしていたんです。
でも、本当に人がよさそうな人なので、こっちからも話しかけてみたんですが、ちょうど運転手さんの携帯が鳴って、さえぎられた僕の会話が寂しくて不機嫌になりそうなとき、会話が終わった運転手さんが
「今、時間指定でこの後迎えにいくのが決まっていたお客さんからの電話だったんですが、今お客様を乗せてしまってちょっと遅れそうだと言ったら、ちょうど僕も遅れそうだから、もう少し後で迎えに来てっていう電話だったんですよ」
と運転手さんが話をする。
普段、スタッフの電話の内容も気になって聞く僕が、その会話を自分の捨てられた会話に対する不機嫌と疲れで、それがどうした?
なんて思っていたら
「お客さんがたぶん、すごいツキがある方だったから、タイミングがあったんですよ。本当はこちらから、このお客様に遅れることを連絡しようと思っていたんです。お客さんすごいですねぇー。本当に感謝しす。」
なんて言われてしまった。
素直に受け取るよりさきに、
「誰にでも、こうやっていうので顧客を獲得しているのかな?」
なんて、汚いことを考えてしまったが、その後たくさん会話をした。
ちょっと前に新しくなった目黒区役所の前を通るときには
「昔は千代田生命(?)っていう建物で、ここで働いていた、やけにいばった人を乗せたことがあるんですが、あの人が最近、何をしてるか気になります」
と運転手さんはいう。
なにげに
「たぶん、そんなに成功もしてないですよ」
ていうと
「私もそう思うのです。今の歳になって思うのですが、本当に実力がある人は、ああいう態度にならない。きっとうまくいっていないと、最近本当に思うのです。そして、本当に若い人が大事だと。昔は最近の若い奴とずっといっていました。でも、本当に実力があって、若い人の時代がやってくるんです。」
という。
運転手さんの人生がどんなだかわからないが、なんだか感動した。
どんな感情かわからないけど。
自然に。。。
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