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水上万里子Writer / Interviewer / Media Concepter2008年US最大の音楽見本市“SXSW”でのアーティストインタビューをきっかけに渡米。NYにて様々なカルチャーやアートシーンを取材する機会に恵まれ、世界の音楽やヒトに触れる。現在は東京を拠点に、紙媒体の編集ライター、FMラジオの番組ブレーン兼作家として活動中。キャラクターは日本人のAmelie。

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水上万里子
Writer / Interviewer / Media Concepter
2008年US最大の音楽見本市“SXSW”でのアーティストインタビューをきっかけに渡米。NYにて様々なカルチャーやアートシーンを取材する機会に恵まれ、世界の音楽やヒトに触れる。現在は東京を拠点に、紙媒体の編集ライター、FMラジオの番組ブレーン兼作家として活動中。キャラクターは日本人のAmelie。

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本当は言う程遠くはない世界の友だちと

2012.12.01

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昨日、実は寝込んでしまいました。
10月からここまでなんだかドタバタでした。
気づいたら自分の周りに
とにかくいつも海外から来ている人達がいて、
ここ1ヶ月
私が日本にいたのか
私が世界を飛び回ったのか
一体どっちだったのか?と思うくらい


新鮮な風に吹かれ続けて突っ走ってきて。
一息ついたら、思いっきり倒れ込んでしまった。らしいのです。


はじまりは、10月中旬でした。
LAのベニスビーチから展示会で来日していた
BARTON PERREIRAというサングラスのブランドのデザイナー。
barton.jpg


オリバーピープルのデザインを長年手がけてきた
サングラス界では大ベテラン。

日本の鯖江にある工場に何十年も前から通い、
技術の高い職人さんと
二人三脚でサングラスを作るそう。
まだ、海外から制作を依頼するデザイナーが少ない時代に
女性ひとりで鯖江の工場に訪ねていった時の思い出を
語ってくれて。
その頃からおもてなしは常にカラオケなのよ。苦手なのに...
なんて笑いながら。
尊敬の気持ちがこもった彼女にとっての日本。
また、ちょっとこの国が好きになった。



その数日後
NYはブルックリンから初めて日本にやってきたという彼と出会う。
共通の友だちから紹介を受けた。(このパターン多い)
好きな食べ物を尋ねると、ハンバーガーとピザ。とビール。笑。
バリスタという職業柄ということもあってか、毎日エスプレッソを
飲み歩いていました。
或る時、
お酒を飲んでいたら、地元の話になって。
北海道(私)vs  イリノイのリバーフォレスト(彼) みたいな感じで。
彼の地元は、フランクロイドライトの家がある場所で
フランクロイドライトが手がけた建物が沢山あって実際に見て回れるのだそう。
いつか縁があって訪れることがあるといいな。
そんな素敵な場所が地元なのに、彼は
"アメリカだったらNYにしか住めないだろうな"
なんて言っていた。

私は都会が苦手な性分だから理由を尋ねてみた。
彼の古くからの大事な友人数人がNYに移り住んでいて、
今はNYがHOMEと感じるから なんだって。

HOME。

自分が心地良い場所というだけではなくて、
心地良さを感じることの出来る仲間がいること。

私が今日本にいるのは、
気の許せる仲間がここ東京に沢山いるからなのだろうか。



彼が去った翌日、
HOSTESS CLUB WEEKENDERという音楽フェスで来日していた
POP ETCに会う。去年、フイナムさんのインタビューで
お仕事してその後偶然中目黒で遭遇してからのマジ友。

写真(2012-11-12 00.16).jpg

そして、週末を利用して念願の京都旅行に連れて行く。
大部屋にふとんを敷いて修学旅行気分。
この人達、ほんと麺類が好きで、ラーメン、うどん、そば
麺ばっかり食べていた。
京都の街を大人数で歩きながら、
もうちょっと歴史の勉強しておけばよかったと反省。

もっと日本語しゃべれたらいいな。とメンバー。
時間を過ごすと、人と触れ合いたくなって、
人と触れ合うともっと知りたくなって。
どんなことを思って感じて言葉にしてるのか
心を覗きたくなる。

そうやって世界はどんどん近くなるのだ。


京都から戻ってきたその日。
スペインの友だちChus Antonがやってきた。
さかのぼること去年の夏。
アジアで写真の仕事がしたい、と。
私とChusで出版社や知人を頼っていろんな人に会ってもらった。

1年後、彼はチャンスを掴んで東京に戻ってきた。
もちろん彼の才能があってのことなのだが。
その行動力に私は考えさせられるものがあった。

言葉はちょっぴりしか話せないけれど、大好きな国へ。
勇気を持って乗り込んでいく。

有言実行。百聞一見にしかず。
私も、そうやって一歩を踏み出す日が来るのだろうか。



そして、先週。
Brooklyn在住のアーティスト、Mike Perryのライブペインティングへ。

mike_perry.jpg

この人のペインティングは、見ていて気持ちがいい。
迷いは一切なくすらすら。元気をもらうような不思議な力がある。
本人もとっても気さくで、本当に描くのが好きという印象。
紙やら布やら書けるものを差し出すと笑顔ですらすら。
その場ですらすら。
ブルックリンのにぎやかでごちゃまぜでフレッシュな感じ。
パワーを沢山もらいました。


そして、昨日。
Ai Fukasawa exhibitionへ。
NY繋がりで、1年くらい前からお友達なのだけれど。
ちゃんと作品を観たのは初めて。

ai_exhibition.jpg

彼女の絵好きなんです。
MIKE氏とはまたちょっと違った、女子のわくわく感がある。
赤ワインをいただいて、絵を見ながらおしゃべり。
途中で、混ざったお客さんも偶然みんなNY組!
引き寄せていたみたいでした。



世界は、言う程遠くない。
想うほど近い。
でも実際は遠い。
遠い事は悪くはない。

相手に想いを寄せることだから。

12月。世界がまたぐっと近く感じている。