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武田篤典ライター67年大阪生まれ・京都育ち・藤沢住まい。『R25』インタビューとか『スマートモテリーマン講座』とかを書いています。このブログは、かつて『ポパイ』『ハナコウエスト』誌に連載していたコラムのリメイク。街で見かけた赤の他人から勝手にいろいろ学んでいきます。

見知らぬあなた

武田篤典
ライター
67年大阪生まれ・京都育ち・藤沢住まい。『R25』インタビューとか『スマートモテリーマン講座』とかを書いています。このブログは、かつて『ポパイ』『ハナコウエスト』誌に連載していたコラムのリメイク。街で見かけた赤の他人から勝手にいろいろ学んでいきます。

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てゆうか、オマエ誰?

2011.11.01

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はじめまして、武田篤典といいます。ライターをしています。

といってもホントすみません、ファッションとは全然関係ないところで仕事をしております。

ふだんはおもに『R25』というフリーマガジンのロングインタビューと、

『ポパイ』という雑誌の巻末のアイドルちゃんや女優さんのインタビュー。

前者ではおもにおっさんの(ときどきは若者の)、後者では女子の、

それぞれ生きざまについて聞いて書く仕事をしています。

あと『スマートモテリーマン講座』というコラム。

簡単に言うと「どうすればモテるか」を書いたものです。

といってもホントすみません、モテるファッションのこととかは1行も書いてません。

ではどういう風にモテるのか......。

みんな普段の生活のなかで、フツーに道を歩いたり壁にもたれたり、

声をかけられて振り返ったりしますよね? 

フツーに。

フツーにね。


だって、歩いてるのはどこかに行こうとしているから歩いてるわけで、

要は目的地に着けばよいのだから、「フツーに歩く」以外の選択肢はない。

そう思いますよね。

でも、「フツー」じゃなくて女子ウケを考えるときもある。

たとえばシャツを買うとき。できるだけ好感度の高そうなヤツにする。

お店を選ぶとき。「ここなら彼女がちょっとエロスな気分になるのではないか」というような、薄暗くてちょっ

とメロウなお店にする、で、その店では、飽きさせないよう小粋な会話を展開する。


ごくあたりまえに納得でしょ? でも、ということはつまり、

「モテたいと思ったとき、誰もが考えることである」というわけです。

たぶんジョニー・デップでも、モテたいとと思ったら同じことを考えるでしょう。

「ジョニー・デップ」×「好感度高いシャツ」の組み合わせは、鬼に金棒。

いわばダブルネームです。

一方「キミ(おれ、でもいいけど)」×「好感度高いシャツ」の組み合わせはどうでしょう?

シャツはキミを底上げしてくれるだろうけど、ジョニー・デップのダブルネームにはかなわない。

「メロウな店」とか「小粋な会話」もおんなじ。

要は、誰でも思いつくようなあたりまえの土俵で勝負してもしょうがないということ。

ビジュアルとか財力とかトーク力という土俵にはキミ以上の実力者がごまんといる。
だからあたりまえではない自分なりの土俵を持とう、というのが『スマートモテリーマン講座』の提案。
「歩く」とか「壁にもたれる」とか「振り返る」には「フツー」以外の選択肢はないと書いたけれど、そうではないのだ。


1.みんながフツーだと思っていて、

2.モテるとは誰も思わないようなジャンルで、

3.カッコいい感じに仕上がる


ということを実現できたら、ジョニデとそこそこ対等に戦えるかもしれない。

いかにジョニデとはいえ、普段から「歩きながらモテよう」とまで考えてはいないだろう。

そこでキミが※1<ホテルキング>なり※2<スーパーフライ>なりを繰り出せば、こと歩き方に関してはジョニデに勝る可能性がある。

※1、※2:ともに『スマートモテリーマン講座』における「モテる歩き方」の作法。『スマートモテリーマン講座プレミアム』(マガジンハウス刊)参照

ジョニデと対等に戦えるならば、世の中の多くの男など恐れるに足らず! 

彼らは「ただ単に歩く」だけであって、そこには何らモテる要素はない。

シャツにたとえるならば、それこそ「フツー」。そもそも好感度など考えたことのない1枚。

勝てます。そして女子たちのココロに訴えかけることができる。


......とまあ、ダイナミックに宣伝をかましてしまいましたが、宣伝のつもりではないのです。

ただ一点、

「てゆうか、オマエ誰?」

って思われたくないから、必死こいて自分が何者か告げてるわけです。

次回からこのページでは、

「街角で赤の他人の会話や言動から勝手に人生を学ぶ」

という企画がスタートします。

それはそれはニッチなことを突き詰めて書いていきます。

ちなみに第1回は「70代の4人のじいちゃんから学ぶフォーエバー・ヤング」。

たぶん文字数も多いと思うのですよ。

その際、読者のみなさまがズーッと

「てゆうか、オマエ誰?」

って思っていたら、先へ先へ読み進めないしょ? 

誰かわからないヤツの妄想なんて読みたくもないでしょ?

おれなら絶対読まない。

だからこそいまあらかじめ全力で、マニフェストしてるわけです。



「おれはこういう



ものですよ」


と。


この並びの老舗ブログで渋谷直角氏が「カルチャー系プール」の話を書いておられられれれていたのを読んだんですけど、おれなんてその"直角プール"にだって入れていないもの。

どころかプールの施設全体の入口のところで、

「あ、ここから先、関係者のみですので」って。

屈強なセキュリティーに入場を阻まれて、金網を握りしめて中を見てるみたいな立場なので。


おれだって大きく分ければ「カルチャー系」だろうと自認しているし、日々なんかいろいろ考えてはいるけれど、あくまでも自認。

客観的に認められなければ、単なる変なおじさん。

なので、

まずは、名前だけでも覚えて帰っていただければと。

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