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#04 小林真理(編集部)

自由課題という難しさ。
今回からテーマらしいテーマがなくなった、今企画。制約のない自由というのもなかなか持て余してしまいますね、楽しくはありますけど。

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01
PUEBCO
プエブコのポットカバー

ゴミ箱に表れるスタイル。 我が家を長らく悩ませていた「ゴミ箱」問題。ソファやテーブルといった主役ともちがう、脇役なりの存在感があるんですが、手を抜くとどこまでも手を抜けるけど、使用頻度は群を抜いて高いから、視界に入る回数もおのずと多い。ある高名なデザイナーは、入社した新人にまず机の周りで使う個人用のゴミ箱を購入することを厳命すると話を聞いたことがあります。どんなゴミ箱を選ぶかのか、そのひとの審美眼が問われるという、なかなか怖いお題です。さて、しばらくこのゴミ箱問題を棚置きにしていたのですが、こまったときの神頼みならぬ、〈プエブコ〉頼み。本来は観賞用植物を鉢ごとこのなかに入れるためのポットカバーだけど、スタッフにお聞きしたところ、「プエブコとして、そのアイテムをどう使うかはユーザーに委ねています」とのことなので、胸をはってゴミ箱として使わせてもらいます。ダメ押しで、内・外両面がろう引きというところも、ゴミ箱にもってこい。そしてこのリーズナブルな価格! 我が家のゴミ箱と相成りました。しかし、プエブコにはいいものばかりが揃っておりますね。
CANVAS POT COVER Large各¥900+TAX

プエブコ 050-3452-6766

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02
adidas Originals
アディダス オリジナルスのウィンドブレーカー

夜を彩るスポーツアパレル。 スポーツアパレルは、スマートな近未来型か安心なクラシックかの両極に振れていると思う今日この頃。とりわけ普段使いにはちょっと抵抗のある近未来系、たとえば蛍光色、白のワントーンなども、スポーツという限られた場所と時間であれば、トライすることができます。夜の都会、煌煌とした照明の下のフィールドという情景のなかではこんな蛍光色やシースルー素材こそ栄えるはず。このアイテム、もちろんスポーツ限定ではありませんが、個人的にはスポーツの場で使いたい。ロゴを目立たせるというスポーツアパレルのセオリーに逆らうように、袖のスリーストライプは控えめというアノニマスな様式もニクい。ひとつの問題点は、これだけ形から入っておいたら、実力も伴わないと恥ずかしいという点のみですかね。
WINDBREAKER RUNNING ¥13,800+tax

アディダスグループお客様窓口 0570-033-033

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03
CAMBER
キャンバーのマックスウェイトモックタートルTシャツ

ラフと上品の相反する魅力。 一生で一番着る機会の多いTシャツ。そしてこの時期は当たり前のごとくTシャツ特集が氾濫するわけで、夏はTシャツが命といっても過言ではないでしょう。みなさん、着心地、シルエット、価格、ブランド等それぞれの価値観で選んでいると思いますが、個人的に好きなのが厚みのあるヘビーウェイト。繊細なものよりも武骨なものに魅かれる性分なため、薄くてしっとりとしたものよりも、ラフでタフなヘビーウェイトにどうしても目がいってしまいます。そしてこのアイテムを特徴づけているのは、モックタートルという形。トレンドですが、やはりちょっと上品な仕様になりますね。ラフなヘビーウェイトと上品なモックタートルというこの組み合わせがたまりません。さらにいえば、着たときにちょうど首のラインに沿う、タートル部分のジャストな形も絶妙です。
Tシャツ ¥6,500 +tax

HIGH! STANDARD 03-3464-2109

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04
DOLDY
ドルディのバッグパック

チェコからの刺客。 マーモットの傘下としてチェコでバックパックの製造を開始、その後1988年にブランドとしてスタートした〈ドルディ〉。チェコのアパレルといえば代表的なところでは〈ティラック〉ですが、こんなブランドがあるんだ! といううれしい発見です。東欧らしい素っ気なさというか、シンプル具合がとても好印象で、いわばチープシックをそこはかとなくにおわせるアイテムかと。「1LDK」が取り扱っているということもこのアイテムのクオリティにお墨付きを与えている気がします。開閉ジッパーが背面側にあるのが珍しいのですが、その理由のひとつが、なかの荷物が盗まれるのをさけるためなんだとか。社会情勢を写し取ったバッグという意味でも、その国特有の機能美としても味わい深い。そして、この安さ。ほどよい容量と精悍な顔つきのわりに、税込み1万円ちょい。がんがん使うデイリーユースのバックパックとして、ドラフト上位にきます。
バッグ ¥18,000+TAX

1LDK 03-3780-1645