That Way About Things
ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press
1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com
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Utica Duxbak Corp. Fishing Jacket
2008.10.28
フィナムブログをご覧のみなさまこんにちは♪
お店には毎日、
いろいろなネタの詰まっている商品が入荷しておりますが、
この原稿を書いている、張本人の私がのんびり屋さんなので、
なかなか、アップできていなくてすみません~↓↓↓
さて、今日の商品はちょっと、
フライフィッシングを趣味とする私には、
個人的にも思い入れたっぷりの物なのですが、
NEW YORK の 「Utica Duxbak Corp.」のフィッシングジャケットです。
SIZE40(税込み¥45045-)
パテントが1929年と記載されていたので、
推定1930~40年代製と思われます。
ダックスバック社の歴史は今回、詳しく調べられなかったのですが、
今日でも、アウトドア衣類を中心に展開する
アメリカを代表する老舗のアウトドア衣料メーカーのひとつです。
古着ではダックスバック社といえば、
VINTAGE SWEATやアンダーウェアの他、
よく50~60年代製の
ハンティングベストやハンティングジャケットは出てきますが、
こういった、ショート丈のフィッシング専用のジャケットは珍しいと思います。
渓流や湖のある程度深いところでも、
入っていけるようにショート丈になっているので、
あくまでも、実用デザインなのですが、
この丈が、かえって、
今のファッション的にはコーディネートの幅を広げてくれそうな気がします。
タグには、パテントが 「 FEB 9 1929 」と刻印されています。
50年代や60年代の、同社のタグに良く見かける、
「Rain Proof」 の文字がないので、
生地も、まだ防水加工の技法が取り入れられる以前の時代のものと推測できます。
フライ(毛鉤)を引っ掛けておくための生地部分も、よく見かけるナイロン製の
起毛した生地ではなく、濃紺のウールの生地が使われています。
また、襟や袖口の返しの部分にはコーデュロイが使われていて、
首筋や手首に、ダック地が当たらないように配慮されています。
フラップポケットのボタンも、珍しく、
打ち込みタイプのメタルボタンが使用されています。
フロントボタンは、「Duxbak」のロゴボタンが使用されています。
同じくロゴボタンの小さいサイズは、
袖口と、背中のゲームポケットに使用されています。
こちらは脇の部分。
縫製も非常に職人的で、丁寧です。
最近はこういったアウトドア系の古着も人気ですが、
ここまでの物は、なかなか見つけにくくなっているように思います。
気になる方は、是非、ご連絡くださいませ。
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