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ハラダユウコArchive&Style Shop Press1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。www.archiveandstyle.com

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ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press

1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com

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新入荷☆ Johnnie Walkers 編

2009.10.24


フイナムブログをご覧の皆様、こんにちは♪

折角の土曜日ですが、なんだか肌寒いし、天気もいまいちですね。。。
お家でのんびりしている方はよかったら、
ブログ覗いていってください。

さて、今日も新入荷の中からVintageを1点ご紹介いたします~☆
写真は推定1950~60年代製のライダースジャケットです。


L1020083.JPG


製造メーカーはタグを見ると「Johnnie Walkers Riding apparel inc.」
ジョニー・ウォーカーズ・ライディング・アパレル社
というブランドなのですが、


L1020086.JPG

どうやら、マイナーなメーカーなのか?
今では既に営業していないメーカーなのか?
情報がまったく調べられませんでした。。。。。。

しかし、写真を見てもらえるとわかりますが、
古いタグによくある特徴で、
会社の拠点地がBOSTONと記載されているので、
どうやらボストンで、
操業していたメーカーらしいという予測は、
間違いないと思います。


また、ライディング・アパレルとわざわざ社名にうたっている事と、
タグのイラスト部分を良く見ると、
馬にまたがる少年?青年?の
ロデオ調のイラストが入っているので、
もともとは乗馬用の衣服をメインで作っていたメーカーなのだろう。。。
と、ハラダは推測しました。


ボストンといえば、アメリカ北東部マサチューセッツ州の州都です。
今では、多くの人が古い大学都市というイメージがあると思うのですが、

古くはニューイングランド地方の首都と言われていた事もあるくらい、
ニューイングランド中で最大の都市であり、
アメリカの中でも最も歴史の古い街の一つです。

アメリカの地理にそこまで明るくない方の為に補足しますが、
(とか言いつつ、今回はブランドの話が何も出来ないので、
地理話で少しでも行を埋めようかと。。。。(笑)という魂胆なんですが。。。)

L1020090.JPG


ちなみに、
ニューイングランド地方とは、ニューヨークの上の方、
アメリカ北東の、
コネチカット、ニューハンプシャー、バーモント、マサチューセッツ、メイン、ロードアイランド
の6州をあわせた地域を指します。


ニューイングランド地方はアメリカ合衆国で最も古い地域で、
1616年にイギリス人で入植者が募集されたのが、
地域名の由来になっています。その後1620年代からイギリスの、
ピューリタン(清教徒)たちが移住し定住していきました。

1776年には、アメリカ独立戦争の発祥地にもなっています。
また、歴史や服の話からいきなり飛びますが(笑)
アメリカの代表的なスープ、クラムチャウダーも、
ニューイングランドで生まれた料理で、
ニューイングランド地方の郷土料理には魚介類を使ったメニューが、
多く存在します。

L1020095.JPG

という様に、とにかく古い歴史ある街、ボストンですが、
現在もボストンの道路の多くは、
17世紀に作られた馬車道がそのまま元になっていて、
今でも、
実際に観光用ではない馬車を見かける事もしばしばあるそうです。

このような馬車文化のある街で、
今回、ご紹介している、
ジョニー・ウォーカー・ライディング・アパレル社の様に、
乗馬系の衣料を扱うメーカーが生まれたのは、
当たり前の事だったのだろうと、思います。


そういえば、ジョニー・ウォーカーといえば、
お酒が大好き&ウィスキーもバーボンも大好き☆な、
私が最初に思い浮かんだのは、もちろんお酒の
ジョニー・ウォーカー・黒ラベルとかなんですけど(笑)


L1020097.JPG


このライダースのジョニー・ウォーカーズとは、
何の関連もない様です。。。
検索したら他にもジョニー・ウォーカーさんが、
いろいろと存在しましたので、
どうやら、イングランド系の方には珍しくない名前の様ですね。

L1020102.JPG

さて、ここから先はあくまでも個人的な思い入れですが、
このライダースジャケット。
ハラダ的にすごく気に入っているデティールが、
随所に散りばめられております☆

その一つが上と下の写真を確認してもらえれば、
わかると思いますが、
裏地が珍しくネイビーカラーのウール地なんです~☆
なんと言うか、もう、シックです~。


L1020100.JPG

L1020101.JPG


それから、

L1020088.JPG


これですね、
チンスト付いてるんです~!!!
これからの寒い時期に、
実際にバイクに乗ったら、あると助かるデティールだと思います。


L1020098.JPG

L1020099.JPG

それから、こちらは袖口ですが、
こちらも珍しく開いて折り返せるようになっています。
このデティールは逆にバイクに乗っている時は必要ないと、
思いますが、普段着る場合には折り返せた方が、
着こなし的にも、ぜったい便利だなぁ~と思います。

L1020103.JPG

後は、こうしたハードなアイテムに、
どちらかというと、華奢なタロンジップがついてるのも、
個人的に好きなバランスです。


L1020085.JPG

また、ベルトが残っていないのですが、
こうして取り外しできるタイプの方が私は好きなので、
ベルトは好きなものを通せば良いですしね♪

L1020083.JPG

素材は牛革の中でも一番ポピュラーな
ステアハイドが使用されています。
写真で見てもらっても、
質感がある程度は伝わると思うのですが、
一見、ホースハイドの様なかなり、艶のある、
クオリティの高いステアハイドが使用されています。


ちなみに、ついでなのでステアハイドの説明も、
書いちゃいますが、


ステアハイドとは、
一般的に一番使用されている牛革で、

主に食肉用に育てられ生後2年以上経過していて、
太らせた雄牛で、
生まれて3ヶ月~6ヶ月の間に去勢して育てられている牛の革のことです。


1頭の革の大きさは畳2帖分もあり、
繊維組織が均一で、硬度が高いため強度もあり、
耐久性に優れているほか、
使用するのにはちょうど良い柔らかさと、
しなやかさを併せ持っているので、はば広く人気があります。

そして、一般的に牛革と記載されているものは、ほぼ全て、
このステアハイドを指しています。


来週もいろいろご紹介していきます☆

皆様、よい週末を、お過ごしくださいませ☆


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