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ハラダユウコArchive&Style Shop Press1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。www.archiveandstyle.com

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ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press

1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com

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Woolrich Hunting Jacket

2009.11.16


フイナムブログをご覧のみなさまこんにちは☆
寒くなったり、温かくなったり、
着るものに困ってしまう天気が続いておりますが、
アーカイブ&スタイルはどんどん冬物入荷しているので、
いろいろサクサク紹介していきたいと思います。

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さっそく、今日は1940sのウールリッチのハンティングジャケットです。
確か去年もウールリッチに関しては、
いろいろ歴史など紹介していますが、
読んでいない方の為に(&ブログの行を埋めるため(笑))
もう1度書きますので、
よかったら、商品の写真といっしょにお付き合いください☆


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今日では世界的に有名でかつ180年以上の歴史がある
WOOLRICHブランドは、
1820年代
創業者のジョン・リッチがわずか25歳で
アメリカ東部をキャンプ旅行しながら、
ファブリックや靴下を売り出したのが始まりです。

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この数年後ジョン・リッチは、
ペンシルバニアに最初の羊毛工場を建設し、
30歳になるまでの5年間で工場を大きく、拡大しました。


その後、
WOOLRICH WOOLEN MILLS社
の衣類は、高品質なWOOLによる保温性や機能性と、
ベーシックな飽きの来ないデザインという2点において、
高い評価を得て、1900年代初期までに、
広く世の中に知られるようになりました。

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~~~~また、日本ではあまり知られていませんが
男性用のトラウザーズ(スラックス)に、
世界で初めてジッパーを採用したのがウールリッチなのです。
今では、スラックスにジッパーは当たり前ですが、
ウールリッチがジッパーを採用するまでは、
ボタンフライが主流だったわけです。~~~~~~

また上記の様に、広く世間に知れ渡る前にも、
WOOLRICH工場からのWOOL製品は、
とくに保温性や耐久性に優れていたため、
古くは南北戦争から軍部の制服として使われる様になりました。
その後の第ニ次世界大戦においては、
特に寒冷地の一般戦争労働者の防寒装備として数多く使用されました。


戦後の1960年代には、
大学キャンパスで大学生達に流行って、
WOOLRICHブランドはタウンユースとしても急成長を遂げます。
製品をオールシーズン衣類に拡大して、
ウールパフォーマンスを強化しただけでなく、
新しく衣類以外のハウスウェアなど
(ブランケットやクッションなど)の製品ラインにも力をいれていきました。


また一方では、本格的なアウトドアウェアラインも
創業以来の変わらないクオリティを保ちながら成長し、
70年代には、いくつかのヒマラヤ登山隊が使用したことでも有名になりました。


そして今日も、
機能、快適さ、耐久性を取り込んだ様々な場面で、
活躍する製品を生み出しています。


今回紹介するハンティングジャケットですが、
推定1940年代製と思われる、
アウトドア&ハンティング用のフィールドジャケットです。

40年代製と思われる主な特徴として、
まずブランドタグのデザインがあげられます。

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VINTAGEのWOOLRICHの衣類によくある
羊の顔が斜めを向いているデザインで、
(これより古いものは羊の顔が真横を向いています。)
商標登録を表すレジスターマークは、
まだ表記されていないことから、
おそらく1940年代の製造ではないかと推測されます。


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WOOL地のコンディションは非常によく、
配色は30~40年代に好んで用いられた
落ち着いたバーガンディ(マルーンとも言いますが)カラーと、
ブラックのグラデーションチェックの織りになっています。


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そのほか、左右袖口とチンストラップボタン
背中のゲームポケットのフラップボタンの素材は、
ベークライト若しくは、
それに近い古い樹脂製の素材が使用されています。


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ちなみにベークライトとは、フェノール樹脂の事で、
ベルギー系アメリカ人ベークランドによって、
1907年に発明&工業化された
世界初の植物系以外の人工合成プラスティックのことです。
発明者の名前を冠して「ベークライト」と呼びます。


~~~~日本では昭和30年代頃に主にボタンが多く作られていて、
いまでも和製の骨董屋さんでよく見つける事ができます。
また、一番の特徴は石油系のプラスティックと違い、
熱に非常に強い為、
鍋の持ち手の部分によく使われていました。
近年は自動車の部品などに使われているそうです。


アメリカでは1920~1930年代にジュエリーの素材や
カトラリー(スプーン&フォーク類)に多く使われていて、
とくにベークライト製のジュエリーはコレクターも多く存在します。
(ハラダもその一人ですが(笑))
私はとくに1930年代物に多い、
ウッド(木製)とベークライトのコンビジュエリーが好きで集めています。~~~~

話が脱線しましたが、
フロントポケットのフラップボタンはメタルの打ち込みボタンです。


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再度のバックルはシルバーではなく鉄製の様ですが、
この頃のバックルによく見られる様に、
きれいな彫りのデザインが刻まれています。
また、ベルト部分のパイピング縫製も、
補強&デザインの両面から見ても、
細部まで丁寧に作られている感じが伝わってきます。

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フロントのジッパーはTALON社製の細部のコの字留めつきジップ使用です。

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裏地は肌触りのよいフランネル地で
ポケットの内側部分も共布で作られています。


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コンディション抜群なので、
気になる方はお問い合わせくださいませ~~~☆

他、ちょっと前になりますが、
レッドウィング社のアイリッシュセッター
877の70sデッドをご紹介しましたが、

同じく70s877の色違いデッドが入荷しました☆

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前にご紹介した877はオロラセットレザー(赤茶色系)でしたが、
こちらはいわゆるオレンジ系のブラウンです☆
入荷したてなので、
こちらも気になる方はお問い合わせくださいませ。


ここから先は、
プライベート日記です。


この前の金曜日、
新宿ルイードにPredawn(清水美和子ちゃん)のライヴを観に行きました。
今年、フジロックにも出演した期待の新人まだ23歳の彼女です。
大雨で寒い寒い凍えそうな夜でしたが、
まるで天使なウィスパーボイスに優しく温かく包まれました。。。
美和子ちゃん、小さくって華奢で可愛かったです。


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それから昨夜は
毎度のテングインベーダーズで下北沢ベースメントバーへ

ライヴには間に合わなかったので、
テングの11月後半の告知を(笑)
メンバーデザインによるフライヤーとともに、宣伝です☆


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打ち上げではしゃぐヴォーカル&ギターの中村睦生氏
(フライヤーはすべて彼の手描きデザインです。)

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そして、びっくりしたのが、
ベースメントのお隣の老舗クラブ「WEDGE」(ウェッジ)!
なんと!今月11月22日で閉店だそうです~~~~!!!↓↓↓


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音楽と踊ることが大好きなハラダがいっちばん通ってた、
家からいっちばん近いクラブが閉店。。。。↓凹みます。。。。↓


ラストイベントは盛り上がる事必至なので☆
是非是非、皆様、遊びに行ってあげてくださ~~~~い☆
アーカイブでの仕事後、ハラダももちろん顔出しますです~☆(笑)

L1030378.JPGのサムネール画像

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