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ハラダユウコArchive&Style Shop Press1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。www.archiveandstyle.com

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ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press

1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com

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ヨーロッパからの新着品パート2

2010.01.29


フイナムブログをご覧のみなさまこんにちは☆
昨日の予告どおり、今日はディレクター坂田真彦氏による、
ヨーロッパからの第2着便です☆


サクッと画像アップしていきつつ、
少し話も書きます~~~☆


え~まずは、英国製のこちら。
1940年代イングランド
レイルロード・ジャケットです。


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アメリカ製のレイルロード・ジャケットと大きく異なり、
流石!イングランド!テイラー仕様なのですね。
このあたりのVINTAGEは坂田真彦氏の十八番(オハコ)なのですが、
ハラダは?(クェッション)も多く、いろいろ質問したところ、

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写真の様な、黄色いパイピング使いなどが、
40s製の物に見受けられる特徴なのだそうです。
ちなみに、60~70年代には、この様なものは存在しないのだそう。


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丁度、40s製のウールのタキシード・ベストに、
コットン地の袖が付いているような形とマテリアルなのですが、
袖だけ薄手なので、ハラダはこの上からもう1枚着るのかしらん?
と思っていたのですが。。。


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丁度、お店に遊びに来てくださった、
TUBE斉藤久夫さんに訊いたら、
1枚で着ていたものなのだそうです。
斉藤さんも「あ~40年代のものだね~。」と、
話されていたので、やはり、そうなんだぁ~と、ハラダは更に認識を深めました。


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袖以外は本当にヴィンテージのタキシードベストの様な作りです。
アメリカは移民の国なので、殆ど物が捜索&発見可能ですが、
こういった古い英国物は、やはり、本場じゃないと、なかなか見つからないと思います。


それから、
スコットランドの伝統的民族衣装のこちら、
1940年代製ハイランド・ジャケットです。


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いわゆる、スコットランドの民族衣装といえば、
キルトと呼ばれるタータンチェックの布を巻いているスタイルですよね。

この男性用の正式な礼装一式のことを、ハイランド・ドレスといいまして、
(キャンディ・キャンディのアンソニーが着てたスタイルですね☆)

と、言っても、ジェネレーションが違う方は、???でしょうけど。。。(苦笑)

通常フォーマルな場面では、
prince charie coatee(プリンス・チャーリー・コーティー)と、
言われる後ろは短いテールで、肩にはエポレット(肩章)が付き、
ボタンは、角形の銀ボタンがあしらわれている黒地のジャケットを着用するのですが、


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こちらは、その略式のタイプで、
毎年5~9月にスコットランドの各地で開催される、
ハイランド・ゲームズ(民族衣装をまとって、丸太投げや舞踏を競う行事)
などの野外用のデイ・ジャケットです。
ハイランドデイ・ジャケットの殆どがこのように、
薄緑色のツィード素材で作られています。


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↑ 1940年代ハリス・ツィードのタグです。

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ちなみに、
スコットランドのタータンの起源は1500年前に遡ります。
ハイランド ドレスを最初に着たのは、アイルランド海を渡って、
スコットラ ンドに入植してきたケルト人と言われていて、
そもそも、ハイランド ドレス は、
ローマ人のチュニックをもとにしていると考えられているそうです。

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中世の頃は、
ハイランドの人々は一枚のキルトを、
様々な形で体に巻き付けていました。
最も人気が あったのは、
プリーツを作りながらキルトを腰のあたりでまとめて、
革ベルトで留めるスタイルで、
残った布は上半身を覆うために使われ、
夜は恰好の防寒服となっていたのだそうです。

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その後、ハイランド ドレスは上下に分かれたタイプに変わり、
今日よく知られているようなプリーツを縫い込んだキルトと、
写真の様なジャケットに発展したのです。
また、行事の際に、バグパイプ バンドが伝 統的な、
ハイランド ドレスの一部として着用する
プレイド(肩掛け)も有名です。

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↑ 襟裏のダイヤステッチ。
縫製が素晴らしいですよ☆


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ジャケットの作りに詳しいお客様が先ほど、教えてくださったのですが、

この様なダーツは通常、紳士用のジャケットにはなく、
胸のある女性用のジャケット特有のダーツなのだそうで、
やはりケルト民族の血を引く、
スコットランドの男性の胸板が厚いから?!
この作りなのでしょうか?

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裏地を見ると、サイズ調整をした形跡があり、
何年にも渡って大事に着られていたことがわかります。


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ソーイングがあまり得意ではないハラダは、
いつも、この様な手縫いの美しいボタンホールを見ると、
優れた職人技に感動します。


このほか、
70sレザーを代表するブランドのひとつ、
KOK NEW YORKのレザー・ジップアップ・ジャケット。
(サイズ36~38くらい&コンディションもグッドです☆)や、


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かなり珍しいベストタイプの30sのフレンチ・アンダー・ウェアも、
入荷しました☆

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気になる方はお問い合わせくださいませ~☆

今日は店でこれ聴いていました。

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日本では1989年に公開された映画 
「バグダット・カフェ」のサントラ♪
個人的には、思いきり大阪で、大学受験生の頃、
ラスべガス近郊のモハーヴェ砂漠の乾いた景色に、
主題歌の 「Calling You」の印象がもの凄く鮮烈に残った一枚です。


この数年後、ロスラスベガスを、
時速70マイル片道4時間==運転しまくるバイヤーな日々が続くとは、
思いも寄らなかった頃。。。(笑)

今日のスタイルは、
古着屋の店員らしく、昔、かな~り思い切って買った(笑)
ウォバッシュ・ストライプのオーバーオールを着てきました~よん。

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帽子は50sのアメリカ製。
上はヴィクトリアン時代のシルクレースのブラウスと、
背中にガールスカウトの古いパッチが沢山付いている、
50sのスポーツジャケットです。靴はハーマンの60sのワークシューズです。

あと、チャームのブレスレットは、むか~しアメリカで、
メキシコ人のおばちゃんディーラーから譲ってもらった物です。

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30~40sのオールド・プラスティックの物。
珍しく、チェーンが象牙で出来ています。
なんで?セルロイドやプラスティックじゃないの?
象牙って分かるの?かといいますと、
よく見ると、細かい筋があるからなんですよね。
日本にも昭和初期や大正時代の物で、
全く同じような根付がよく、骨董市で見つかります。
国が違っても、作られていた物が似ているのは親近感が湧きます。


最近、本は物の本や、絵画の本を読んでたので、
小説系は久しぶりに開きましたが、
これはやはり一気に読みました。古い作品ですが、
もの凄~~~~~く面白いですよ~☆
海外ミステリーがあまり好きじゃない方にもおススメです☆

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偽のデュー警部」ピーター・ラヴゼィ
1983年英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞。


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明日もまた、何か新着商品アップできたら頑張ります~~☆

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