Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Is your life beautiful?
2010.07.02
ここ数日、韓国スターの自殺のニュースがワイドショーを騒がせています。
街中でもいわゆる五十日や末日になると列車との接触による人身事故が増え、ダイヤに大幅な乱れをきたしていますが、 なぜ「飛び込み自殺」と言わずに「人身事故」と表現するのか? 現実をオブラートで包むような表現に違和感を覚えざるを得ません。
よくリーマン・ショック以降といいますが、別にそれとは関係なく日本人の自殺率は先進国のトップを独走している事はこのブログでも取り上げた事がありますし、ニュース等でも目にするまぎれもない事実。
そして映画の世界でも、ここ最近は地球や人類そして自然など、やれ崩壊だ滅亡などと世紀末的な作品が立て続けに公開されている気がします。
ただそのどれもが希望や光を見出す事のできる終わり方をして行くのに対して、この映画は淡々とこの世に生を受け、天寿を全うすべく、まるでその為だけに生まれて来たかのように観ているものに「命」の重さ、辛さを訴えかけて来ます。
「ザ・ロード」
今年上半期の最終日に観たこの作品。
賛否はあるでしょうが、個人的には「息もできない」を抜いて間違いなく上半期ベスト1の作品。
生きて行く事の方が遥かに辛いであろう流れの中で、身を以て子供にその意味を教える様はもはや単なる親子の物語ではなく、まるで聖書の世界が凝縮されたかのような、人間が持ち得るであろう全てのエゴや差別に良心や殺意といったものが体現されています。
★★★★★
正直「ザ・ウォーカー」と何が違うんだろうなんて気持ちで挑んだこの作品、一見淡々と時が流れて行くかのような展開が延々と続くような感じがしますが、飽きることなく、飲み込まれてしまっていた自分に驚きを隠せませんでした。
一体何人の父親がこんなにも強く、そしてこんなにもありのままの姿を子供の前にさらけ出す事ができるのでしょうか...
以前蔡さんのブログにあった詩を読んでから、自然と芝生を見掛けると裸足で歩くようになったのと同じく、自分自身が生きて行くという事を、今まで以上に深く考えさせられた気がします。
週末のデートには向かないかもしれませんが、平日の夜に一人でゆっくり観るのがオススメかなと...もちろん最近元気のない友達を一緒に誘ってあげるのも良いかもしれません。


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