Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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It's not a piece of cake at all!
2011.02.14
僕の記憶が確かならば、自分で初めて作ったお菓子はクッキー。
近所に住んでいたピアニストの家族がいて、もともとは声楽家の僕の母とその家のお父さん(ピアニスト)が知り合いだったのですが、たまたま家が近所で1つ上の男の子と妹が同じ学校だったと言うこともあって幼なじみだった家での事。
多分途中で転校して行ったと思うのですが、それまでは自分が幼稚園の頃からとても仲良くしていた家で、よくお互いの家を行き来していたものです。
その家で小学校の放課後か何かに遊んでいると、僕のクラスメイトが「いつものクッキーが食べたい」とお母さんに言うといつしかキッチンはお菓子教室に早変わり(笑)。
お世辞にも料理が得意だった母親とは違い(彼女の名誉のために言えば、ローストビーフは天下一品です)「あぁ、そうね、そうしましょう」的な感じで始まったそれは、僕にとっては未知の世界というか、何か特別な事が始まるワクワク感みたいなものを今でも覚えています。
そして、何よりも印象に残っているのは鼻を突くようなバニラエッセンスの甘い香り。確か欲望に勝てずに思わず舐めてしまって痛い目をみたはずですが、今でもその香りを嗅ぐと必ずこの時の事を思い出します。
三度の飯よりアルコールが大好きな僕ですが、食後のデザートとコーヒーはマストアイテム。だからというわけではありませんが、もう途中から無性にケーキが食べたくなってしまって(笑)。
ただ昨今のデザートブームっていうんですかね、ホテルのカフェの食べ放題や、やれパティシエだ何だって一人歩きしたりしている気がしてどうにも好きになれなかったのですが、この作品の最後の方にあるシーンでの江口洋介扮する伝説のパティシエのひと言で解決。
あぁなるほど納得な良作です(笑)。
★★★★★
個人的には蒼井優扮する鹿児島出身の女の子をあそこまでがさつに描く必要があったのかは(何か田舎の子=純朴だけど無神経的な感じが)ビミョーなところですが、多分あれじゃないと成立しなかったのでしょう。
ただ、食べるのはもちろん、あれ?もしかしたらケーキ作りってもの凄く楽しいものなのかもしれない!...なんて思い始めてしまっている自分がいるのも事実。
もしかしたら、このブログもそのうち自作のケーキ紹介ブログに変わっているかもしれませんよ(笑)。
そういう意味では食べ物を題材にする映画のあるべき姿のような作品だと思いました。まだ都内がシュガーパウダーで覆われているうちに映画館に脚を運んでみてはいかがでしょうか...
あ、ちなみに一番最後に出てくるスイーツはこのお店でも食べる事ができるそうなので、作品を観終わって興味を抱いた方は是非!


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