Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Traitor?
2011.12.15
「石光、絶対保険入った方がいいよ!ガン保険!」。
これは今から10年以上前に赤坂にあった僕の事務所に遊びに来た同級生が開口一番に発した言葉。いや、別に彼が保険のセールスマンっていう訳ではないのです。そう、実は彼は僕と同じ歳ながらガンに冒されたのですが、すでにその時点では完治し元気になっていたのです。
そして卒業以来久しぶり会って聞かされた体験談でしたが、あまりにも屈託のない明るい感じに、聞かされたこちらの方がどう返していいかわからなかったくらい。
もちろん彼は今も元気(逆に言えば元気過ぎるほど)で、昼は我武者らに働き夜は夜で毎日のように全速力で遊びまくっていますが、10年以上経ってこの作品を観ていると、直接的な事以外にも、色々と考えさせられました...
短絡的に言えばこの作品って27歳で生存率50%のガンに冒されるっていうのがモチーフなんだけれど、いきなり共感しろっていってもなかなかできるものではありません。でも例えばそれを男女の恋愛や同性同士の友情の終焉、突然の解雇や倒産っていうもっと身近な事に置き換えてみると結構ハッとさせられる事があるはずです。
自分の身勝手さだったり、浅ましさだったり。
その中でどうやって相手や周りと接して行く事ができるのか...
いやぁ...でもあのシーンだけは厳しいなぁ。あんまり書いちゃうとネタバレになっちゃうからビミョーですが、あれはダメでしょうと...気持ちはわかるけどね。でも俺なら腹をくくるな。例えそれが自滅するような結果だったとしても。適当に上手く生きるくらいなら後悔しない方がいい。
↑...って何の事やらサッパリですよね、スミマセン(笑)。
答え合わせは是非劇場で!
★★★★★
本来であれば相当重いテーマを必要以上に湿っぽくならずに仕上がっているのは、親友役のセス・ローゲンがプロデューサー陣に名を連ねているところが大きいのでしょう。セラピスト役のアナ・ケンドリックも「マイレージ・マイライフ」に続いて真面目で不器用さが微笑みを誘う演技が好感を持てます。そう、こういうエッセンスが本当の人生にも必要なんだと思うんですよね。
でもね、結局良い友達に恵まれている人っていうのは支えられるんですよね。上辺じゃなくて本気で助けてくれる。それは優しい同情だけじゃなくて時には厳しい言葉や態度で示してくれる。だからちゃんと本人に届くし(もちろん自分も相手を信じてさらけ出すし)、受け入れたり変わる事ができるようになる。そうする事で何よりも自分自身を誤摩化さなくなる。
だからどんな場面であっても、あれやこれやと「してもらえなかった事」や「された(と自分が思っている)事」を思い連ねるよりも、自分自身が相手のためにできなかった事を正面から考え、反省できるように成長して行きたいと思うんですよね...それが人でも会社でも。
うん、何かそんな事を考えながら観ていました。
ちなみに個人的にはパトリック・スウェイジのくだりは不謹慎ながらかなり笑ってしまいました...あとノースのグリーンのパーカー。あれ欲しい!
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