Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Going back to my roots!
2012.05.22
先週末は以前からこのブログでもお伝えしている京都精華大学での「クリエイティブキャリア基礎演習」クラスの第2回目の授業を行うため、再び京都へ。
そして今回はスペシャルゲストにWWDジャパンならびにWWDビューティ編集長の山室さんというとても心強い援軍を迎えて挑んできました(笑)!
授業前のひととき。プロジェクターの前で撮ったので画像が映り込んで二人とも色つきの変な顔になっちゃってますが、本来は普通です(苦笑)。
な〜んて、こう書くととても大袈裟に聞こえてしまうかもしれませんが実は僕が山室さんと出会ったのは初めてミラノに行った17歳の時で、もうかれこれ25年間にも及ぶお付き合い。「思えば遠くに来たもんだ」とはまさにこの事ですが、あの時の自分からしてみれば25年後に山室さんをゲストに迎えて教壇に立つなんて夢にも思わなかったのは確かですから、この歳になっても人生まだまだ何が起きるかわかったものじゃありませんね。
授業では披露した当時「ファッション通信」のプロデューサーだった山室さんと僕が出会った経緯はここでは割愛するとして、彼がいなかったら僕はファッション・ショーすら見ることもできずにミラノでムダな時間を過ごして帰国していたかもしれないし、彼がいなかったらVISIONAIREに入っている事もなかったでしょう。
結構マニアックですが90年代初頭のファッション雑誌の傾向なんていう得意分野の解説なんかを交えつつ前回のおさらいした後は、この日の本当のお題である「好きな事をしてそれがお仕事になるのは本当に素敵なことか?」という事について考えてみました。
これは前回の出席カードに記入されていたある生徒の感想の中で僕の目に留まった言葉で、僕の生き方について「「好きな事をしてそれがお仕事になるのは本当に素敵なことだと思います」というとても嬉しくもあり、至極当たり前のように聞こえがちですが果たして本当にそれが幸せな事なのかを、永きに渡って日本のファッションジャーナリズムの先鋒に立ち続けている山室さんをゲストに迎えて、僕自身との対比を含めて検証してみようというもの。
正直なところ飽き性な自分としては「何で飽きないの?」って常日頃思っているので、今回はある部分生徒と同じ立場で山室さんに質問することで始まった2コマ目...(そう、2コマ180分授業なのです!)
彼独自の考え方やファッショに対しての向き合い方、そしてジャーナリストとエディターとの決定的な差など、ファッションを専門としない学生には難しい部分もあったかもしれないけれど、とても貴重な体験だったと思います。
僕が常日頃言っている「知らないはただの無知、好き嫌いはチョイス」。ムダなこと興味のない事を知ってこそ、自分の得意分野に活かせると思うのです。
そして今回もうひとつ一貫して僕が学生のみんなに言っているのが「運の縁金法」と勝手に名付けているもので、これは結局何かを成すにあたって「お金」と「運」っていうのはどの程度かはともかく絶対的に必要なものなんだけど、ただそれを生かすも殺すも「縁」次第というもの。
だだ生きていればそれだけじゃあどうにもならない事があるのは誰だってわかるはず。だけど「運」と「縁」と「金」に一文字足すことによって更なる可能性が見えてくるのかも...というのが上の写真の画面にある+▢という部分。
この▢に入る一文字によってそれが「幸運」になる場合もあれば「不運」になる場合もあるし、「大金」にもなれば「借金」になる可能性だってある。
だからその一文字を見出すためには沢山の興味だったり努力(自分の場合は興味オンリーですが)を兼ね備えることによって必然的に結果が決まってくるであろう...と考えたのです。
そして、これは授業中に気付いたんですが自分の場合は「人」なのかなと...
山室さんという人に興味が持てたからこそ、スティーヴンという人に興味が持てたからこそ、ここまで走って来られたんだと思います。そしてそれが数々の縁や運に結びついたのだと思います。ただ一つだけ言えるのは前の三つの文字を最初から意識していたら間違いなくそれらの出会いはなかったという事で、そのバランスこそが▢に表れるのかなぁ...と思ったのです。
単に良い大学を出て良い会社に入った人が必ずしも優れているとは限らないわけで、でも何かに対して大いなる興味を抱いてそこに向かって結果それが努力となった人には、大なり小なりご褒美がある事でしょう。ま、クリエイティブにもキャリアにもほど遠い授業かもしれませんが、役に立つことを学んで躓いた時にでも僕の授業を思い出してもらえればと思っています。だってみんなが必要だと思う事を勉強したり覚えているんですから、+αがなかったらみんな同じになっちゃいますもん(笑)。
ま、さすがに全てをここで語り尽くす訳にも行きませんが、こんな感じで進めていますので、興味のある学生さん達は次回の授業に是非とも来てもらえればと思います。
末筆になりましたが、ご多忙にもかかわらず二つ返事で京都まで駆けつけてくれた山室さん、本当にありがとうございました!不束な弟ですが、これからも宜しくお願いします(笑)。
いやぁ〜、それにしても人前で話すのってとにかく楽しい!
こういのもっともっとやりたいなぁ〜♪
お仕事お待ちしておりますっ(結構マジで)!
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