履けばわかるさ、着てもわかるさ
南井正弘
Freewriter&Sneakerologist
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。
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今日の1足
2010.09.26
映画なんかでもヒットした作品には続編が作られたりしますが、2作目以降が1作目の興行収益を超えるのはなかなか難しい。スポーツシューズにもそれはあてはまります。1985年に登場したナイキのエアジョーダンの第一作はアメリカ市場で大ヒット。その人気はバスケットコートだけでなく、ストリートにも及びました。しかしながら2作目、3作目と芳しいセールスを記録することができず、シリーズ存続の危機を迎えることとなりました。結局エアジョーダンIVはヒットし、次の5作目は殺人事件や恐喝事件が起こるほどの大ヒットを記録し、エアジョーダンシリーズはスポーツシューズ史上随一のシグネチャーコレクションとなったのです。
この日のブログでも紹介したルナレーサー+。軽量性に優れた斬新なデザインのレーシングフラットで、このシューズを履いて走ると、高揚感が湧いてきます。それと、軽くて場所をとらないので、最近の海外旅行に持っていくランニングシューズは、大抵このモデルです。今年に入ってこのモデルにもルナレーサー+2という後継モデルが登場しました。実際に履いてみると、ルナレーサー+独自の軽量感とフィット感がなくなっていて、なんだか普通のシューズになっている気が。理由は補強パーツをアッパーの外側に配したのが理由かと。初代モデルは補強パーツをアッパーの内側に配する革新的な構造で、個人的にはこのスペックが気に入ってたんですよ。デザインもおとなしくなっちゃってるし。カジュアル履きと違って、ランニングシューズは試し履きの段階で足に合うと思っても、実際に最低5km程度は走らないと本当に足に合ってるかどうかわからない。なので以前アディダスが行っていた「シューズが足に合わなかったら返金します」というキャンペーンはある意味優秀だと思います。
ということで、あわてて初代モデルを探しに入間のファクトリーアウトレットへ。マイサイズがあったので1足買っておきました。
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