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水上万里子Writer / Interviewer / Media Concepter2008年US最大の音楽見本市“SXSW”でのアーティストインタビューをきっかけに渡米。NYにて様々なカルチャーやアートシーンを取材する機会に恵まれ、世界の音楽やヒトに触れる。現在は東京を拠点に、紙媒体の編集ライター、FMラジオの番組ブレーン兼作家として活動中。キャラクターは日本人のAmelie。

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水上万里子
Writer / Interviewer / Media Concepter
2008年US最大の音楽見本市“SXSW”でのアーティストインタビューをきっかけに渡米。NYにて様々なカルチャーやアートシーンを取材する機会に恵まれ、世界の音楽やヒトに触れる。現在は東京を拠点に、紙媒体の編集ライター、FMラジオの番組ブレーン兼作家として活動中。キャラクターは日本人のAmelie。

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Dublabというラジオのあり方

2012.07.01

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ロサンゼルスから世界にフレッシュな音楽を届ける
非営利のインターネットラジオ局があります。
LAのミュージックシーン、アートシーン、カルチャーシーンと
密接な関係を築き、アップカミングな音楽をいち早く電波に乗せ、
世界中を駆け回るDJたちがホストとなり番組を放送している。

そんなラジオどこにでもあるじゃない?
と言われるかもしれない。

でもdublabはちょっと違うのです。
"メディアとアートの上手な繋がり"と、
何より
"ラジオとしての音楽との結びつき"を
未だに純粋な形で実践しているのです。

このビデオを見てください。


世界のアーティスト達とアート展を開催したり。
コンピレーションCDをリリースしたり。
(カルチャー、アート、音楽っていうのは
時代を作るもの。切っては切り離せない関係だと
私は思うのです。dublabがラジオとして
それについてとても情熱を持って
取り組んでいること、素晴らしいと思います。)


主な活動資金は、ドネーション。
リスナーからの寄付は世界中から。
Flash Packという
TシャツやCD、レコードなどがそれぞれパックになった
キットを購入するというシステム。

好きなアーティスト、聴いてみたいと思っていた音楽、
可愛いなと思ったアートワークを購入することで
それが局へのサポートとなる。

dublabならではの、アーティストやレーベルとの
ネットワークがあるからこそできること。
そして、それはつまり、音楽への純粋な愛なのです。

(日本では寄付制度だけでは運営は難しいという意見も
あると思います。ただ、事実としてこういう放送局が
あるということをご紹介したかったのです。)


今回、ロスでの滞在中に
dublabでも番組を持つ
anticon.のsodapopにお願いしてスタジオに
連れて行ってもらいました。

スタジオには、dublabと繋がりの深いアーティストの
ペインティングやアートワークがずらり。


出入りする人達の会話も
新しく見つけたアーティストやレアなレコードの話など。
本当に音楽が好きなんだなぁって
聞いている私までドキドキしました。


ちょうど良いタイミングで番組をオンエアしていた
DJの人にお話を伺うと。

「ラジオのDJなんて学生の時以来なんだけど。
自分がこのスタジオから流す音楽が国境を越えて
誰かのもとに届いている。そんなことを思うと
本当に胸がワクワクするよ。」

ラジオと音楽は切っても切れない恋人関係。
ラジオは人の心と心を繋げるメッセンジャー。

設立者の1人であるFrostyと話して
ラジオというメディアの面白さについて
改めて気づくことが沢山ありました。

実はdublabは東京でもイベントを何度か行なっているのです。
dublabが日本に来る日も近い!?


私にとって世界一働いてみたいラジオ局です。