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守衛さん。
2009.09.22
いつも子供を連れて散歩に行く近所の自然公園。そこへ通ううち知り合った公園の事務所のおじさんがいる。オジさんつーか、もうジイさんだ。ただ、筑紫哲也みたいなロマンスグレーの髪と、きちんと着こなした制服姿が何処か清潔感があって色っぽい。
それが気になったか、守衛さんになる前なにしてたか聞いたことがある。案の定、業界の人だった。映画やテレビのプロデューサーしてたとか。でも世の中そんな人もいるだろうし、それ以上は下世話なので聞かなかった。
で、昨日またその守衛のジイさんと会う。すると「よかったらこんど見に来てください」とチラシを一枚渡された。どうやら小さな舞台らしい。すでに定年退職して、いまは年金とアルバイトの隠居生活らしいが、趣味で芝居の演出をやるのだとか。
「〜混沌の夢〜」と題された、そのチラシのストーリーは、
1話「ri・bэ・rΘ 」〜り ばーす〜
2話「空洞的愛」〜五月の恋の吹流し〜
3話「ado」〜母帰れ〜
エピローグ「シンクロニシティ」〜運命の鍵を握る者〜
と様々な物語が後に重なり合ってゆくというもの。なにげにおもしろそう。つーかタイトルだけ見ても、とても親父くらいの歳の人が考えたものとは思えない。さすが頭がやわらかいとみえる。
しかも演出家プロフィール(ジイさんの)を見ると、「俺は男だ!完結編」(千葉県知事の)とか、「胸騒ぎの放課後」(ひかる一平の)とか、「モーニングムーンは粗雑に」(サザンの桑田の)とかをプロデュースしてた。昔はブイブイやってたらしい。
にしても、定年してジジイになっても、アルバイトしてお金貯めて、何かクリエイトしようとし続ける、そのパワーは恐れ入る。
さらにチラシにはこうある。
「今回初めて芝居の世界に足を踏み入れてみました。ひょっとしたら、最初で最後の芝居になるかもしれません。どうなるでしょうか。暖かく見守ってください。」
来月、中野の小さな劇場に足を運んでみようと思う。
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