場末。 - シックスセンス（シガ アキオ）

　
先週は某コマーシャル撮影で山梨県の南アルプスへ行っていた。紅葉のベストシーズン。山は見事に色づいていたが物語の設定は初夏。通常の撮影よりもかなりの大人数スタッフが山へ入り、それをそう見せるべく見事な仕事をしていた。どんな風に出来上がるのか楽しみだ。

ただ、撮影は燦々と照る太陽を狙って毎日早朝から午後イチで終わり、申し訳ないことに残る時間は旅行気分だった。宿泊先は山とは車で一時間ほど離れた甲府駅周辺。たぶん初めて訪れた街。情報も知識もまるでない。とりあえずスタッフから渡された周辺の美味い店リストを頼りに街のパトロールから。

信玄公を祀る武田神社にて。メイク元子とマネージャー咲子と僕。

初日に蕎麦屋で食べた鳥もつ煮。どうやらこれが名物だと知る。調べるとB-1グランプリで優勝するほどのご当地グルメ。味は説明しづらいが、B級ほどのグルメ感しかない僕は相当ハマり毎晩食って自宅の土産にも買った。

次の日だかの創業350年の奥村という老舗そば屋の地酒と、一緒の某俳優の芸能人パワーで出して頂いた通常メニューにない柿の和え物。

何日目だかのおばちゃんのおでん屋。ギリギリ関東でちくわぶがあるのはナイス。

最終日に食べたほうとう。山間部という土地柄、質素かと思いきやメシがうまい、甲府。ただ、毎日早すぎるメシと酒の時間。当然、二軒目、三軒目となり、あやしい裏路地へ引き込まれ、場末のスナックやキャバクラなどへ。

場末のスナック｢バッカス」のママとデュエットしたバービーボーイズ｢目をとじておいでよ」。二つ返事で歌えるってことは同世代。

場末のショーパブ｢カマカマ88」のオカマと歌った安室ちゃんの｢Chase the Chance」。じつは僕の十八番ソングであるのは仲間内で有名。原キーで歌いラップも完璧。というか、90年代の安室で僕の中のラップソングは終わっている。いつか｢安室の前で安室を歌うのが俺の夢だ」と、彼女をスタイリングする三田真一に頼んでいるが、夢はまだ叶わず。

そんな毎日だったが仕事もきっちりやりました。