走るたびに、自身の身体への理解が深まる。
腹ごしらえを終えると、3人は着替えてランニングシューズに足を通します。ランナーが3人揃えば、やはり走らずにはいられない。もちろん、シューズは〈ビボベアフット〉。「カントリーログ」から山中湖の湖畔まで、約5キロのランニング。
走ることへの入り口は、3人それぞれ違います。それでも共通しているのは、走ることや歩くことを通して、自分の身体や心を考えるようになった、という経験。
増田さんと土田さんは、ランニングが好きになっていくなかで足を痛めた経験が。そこで「人間本来の足の使い方ができるようになる」と謳う〈ビボベアフット〉のシューズと出会い、再びランニングへと傾倒し、さらには自分自身の身体の使い方を見直すことになったそう。
「〈ビボベアフット〉って、人間が本来持ってる感覚とか筋肉の使い方を思い出すことができるんです。履き続けるうちに、そうした感覚に気づけるようになって、そこから足の痛みもどんどんなくなっていったんですよね。そのときにシューズって身体に大きな影響を与えるんだなと感じたし、人間の身体ってほんとすごいなって思いました」(増田)
長島さんは2年前に仕事を辞め、以前から好きだったハイキングを思い切りやるためにニュージーランドのテ・アラロアへ。2024年の秋から翌年3月中旬まで、約3000kmを歩き通しています。
「ロングトレイルって、すごい原始的な遊びなんですよ。ただただ歩いて、疲れたらご飯食べて、テント張って寝るっていう。それだけを繰り返す。そのなかで、自然のなかで走ったり歩いたりすることが、いかに自分の心を整えてくれているかを知ったんです」(長島)
歩くことも走ることも、人間にとっては当たり前の行為。だからこそ、意識することがない。けれど3人とも、いまではその当たり前に意識が向くようになったといいます。
山中湖を走る3人を見ていると、走ることが単なる移動や運動ではないことが見えてきます。足の運び方、身体の重心、呼吸、路面の感触。走っているからこそ気づく小さな変化が無数にあって、一歩ずつしっかりと踏みしめている様子。
靴を変えれば、歩き方が変わる。歩き方が変われば、身体の感じ方も変わる。そこからマインドも変わっていく。小さな変化を追いかけているうちに、足を前に出すという当たり前の行為が、どんどん楽しくなっていく。
そんな3人のギアはというと、シューズは揃って〈ビボベアフット〉。それ以外にもこだわりが詰まったものを身につけています。
増田さんのランニングギア。左上から時計回りに〈ビボベアフット〉のシューズ、〈カロス〉のウォッチ、〈ポータル〉のヒップバッグ。
以前はネットを見ては、海外から気になったギアを取り寄せていたという増田さんは、あれこれ試しては手放すという時期を経て、最近は物欲も落ち着き、決まったものを愛用するようになったそう。ロンドン発の〈ポータル〉のヒップバッグには、カロリー補給のための行動食や水をしのばせて、時計は、近年人気に火がついてきた〈カロス〉のウォッチを着用中。
土田さんのランニングギア。右上から〈ビボベアフット〉のシューズ、〈ムーンライトギア イクイップメント〉のレインウエア、〈オンブラズ〉のサングラス。
土田さんは、アウトドアに繰り出すときは〈ムーンライトギア イクイップメント〉の超軽量レインシェルを欠かさず着用。天気が変わりやすい山では、軽さと防水性を両立したこの一着が手放せないといいます。サングラスは、ツルの部分がコードになっている〈オンブラズ〉。走りながらでも外しやすく、首にかけたままでも行動でき紛失する心配もなし。
長嶋さんのランニングギア。上から〈パラパック〉のキャップ、〈スント〉のウォッチ、〈ビボベアフット〉のシューズ。
長島さんはギアへの追求も果てしなく、名もなきブランドのギアも掘りまくっているといいます。そのなかで、最近はカリフォルニア発のヘッドギアブランド〈パラパック〉のキャップがお気に入り。ブランド名の通り、パッカブルでありながら超軽量なつくりが購入の決め手に。〈スント〉のGPSウォッチは、山やトレイルを歩くときの必需品。