朝の光を浴びて、もう一度走りだす。
〈BESS〉の家はいたるところに窓があるため、朝は、陽の光が目覚ましがわり。
眠たい目を擦りながら、3人はそれぞれマグカップを手に、おもむろにデッキへ。木々の隙間から差し込む光を浴びながら、気持ちいい空気をめいっぱい吸い込みます。
今回の一泊二日で、3人は何か新しいことを始めたわけではありません。むしろ、自分たちが普段からやっていることを、少しだけ違う環境でやってみただけ。
走る。食べる。眠る。音楽を聴く。ギアを手入れする。写真を撮る。本を読む。酒を飲んで、話す。
「一つひとつを並べてみれば、どれも特別なことではないです。でも、土田が言っていたように〈BESS〉の家は不思議と一つの行為に集中できるし、深度が全然違いました。木のぬくもりや、自然が近くにあることで、余計なノイズがないことも起因しているんだろうと思います」(増田)
「あと、文明が発達しデジタルがあふれるいま、人間は生きるために必要なこと以外に、興味が向いていると思ってて。スマホがあってPCがあり、情報も溢れている。それらが生活を豊かにしてくれる一方で『本当に必要なこと』は当たり前すぎて、気にもしない。今回は、それをもう一度考えさせてくれるきっかけにもなりました」(長島)
「たしかに、〈BESS〉の家で過ごした一泊二日は、いつもの生活の中では見えにくくなっていた身体を動かす、食べる、眠る、といった当たり前の人間の行為に、もう一度目を向ける時間でした。買うならこんな家がいいですね、いつになるかわからないですけど(笑)」(土田)
朝のコーヒーを飲み終えた3人は、またランニングシューズを履いて、再び朝の山中湖へ。