革靴好きによる革靴好きのための一足。サンカッケーとクロケット＆ジョーンズ、ラストが手を組みました。

洒落者、曲者、好事家が好むファッションブランド、〈サンカッケー（SUN/kakke）〉。カジュアルからドレスを縦横無尽に横断する幅の広いクリエイションは、広く浅くではなく、広く深くを体現した稀有な存在です。

デザイナーの尾崎雄飛さんは、革靴にも造詣が深く、この度スペシャルなコラボレーションを実現させました。

お相手は、英国靴の良心、〈クロケット＆ジョーンズ（Crockett & Jones）〉と、男の靴雑誌として名を馳せる『ラスト（LAST）』という、硬め濃いめ多めなトリプルコラボです。

今回ベースとなっているのは、尾崎さんが愛用としているという〈クロケット＆ジョーンズ〉の「MAGEE 2」というモデル。丸みを帯びた小ぶりなトウで、〈クロケット＆ジョーンズ〉がハンドグレードラインを打ち出すときに初めて製作したラスト「330」を使った、昔ながらの英国靴の雰囲気が感じられる一足です。

ここにアレンジを加えるべく、この夏、英国靴の聖地であり〈クロケット＆ジョーンズ〉のファクトリーがある、イギリスはノーザンプトンまで足を運んだという尾崎さん。

絶妙な色味のブラウンカーフと、独特な菱形の模様が特徴的な型押し革のコンビという〈サンカッケー〉らしいクセのある、クセになる切り替えが炸裂しています。

キャップ部分の“三角形”のステッチは、60年代のアーカイブから着想を得たものだそう。もちろんブランド名とかけているそうです。どこかアウトドアっぽいニュアンスのステッチが、端正な革靴のムードにほんのりとカジュアルなニュアンスを加えています。

尾崎さんいわく「アッパーの型押し革をアコーディオン状に加工するには高い技術力が必要なのだそう」。

アーカイブのロゴと「SUN/kakke」の印字が。

実は現在ほとんどコラボレーションを行なっていないという〈クロケット＆ジョーンズ〉。頑固で質実剛健なメーカーを動かしたのは、尾崎さんの靴への情熱だったに違いありません。

¥187,000

このシューズの受注会が「フレーム（FRAME）」の青山店、「アトリエ サンカッケー（Atelier SUN/kakke）」にて開催されます。

「フレーム 青山店」では、尾崎さんと「ブリフトアッシュ（Brift H）」の長谷川裕也さんによるトークショーも開催されます。

靴好きのみなさま、スペシャルな一足の誕生に、立ち会ってみてはいかがでしょうか？