Special Articles on RUNNING SHOES スポーツシューズ評論家・南井正弘による「ランニングシューズ」についての寄稿文。
2014.06.13

スポーツシューズ評論家としても知られ、「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日のランニングを欠かさないフリーライターの南井正弘。そんな彼がファッションとしてではない、パフォーマンスシューズとしてのナイキランニングの魅力を、自らの体験談とともに綴る。
Photo_Kengo Shimizu
Text_Masahiro Minai
Edit_Hiroshi Yamamoto
VOL.3_2000年代。南井さん「ランニング」にハマる。
2007年に入り、ある一冊の本と出会った。それが村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」である。自らもランナーである彼の実体験に基づくものだけに、ランナーとして共感する部分が多く、この本と出会った2007年11月初旬より毎日走るようになり、2007年12月、初めてのハーフマラソンにチャレンジすることとなった。
国内の大会はエントリーに間に合わなかったため、ラスベガスの街を走ることにしたのである。エルビス・プレスリーのコスチュームを着たランナーを始めとして、思い思いのスタイルで楽しむ出場者はみんな楽しそう。
自分はというと後半何度も「歩こうか?」と思ったが、本に登場した「最後まで歩かなかった」というフレーズを思い出し、2時間18分でゴール。とにかく歩かずに完走したことは大きな経験となり、ランニングの楽しさをさらに感じることとなった。ハーフマラソンに関しては走るごとに自己記録を更新していったが、なかなか1時間50分を切ることが出来なかった。そんなときに1足のナイキのランニングシューズと出会うことになる。
1時間50分切りのチャレンジに何度か失敗した後、長くからの知り合いであるナイキジャパンのJ.Y.氏と話す機会があり、なかなか自己記録が更新できないことを伝えると「今の脚力ならもっと薄いソールのシューズ履いて大丈夫ですよ。ハーフマラソンなら」というアドバイスをもらう。そして自分がセレクトしたのがエア ズーム スピード スパイダー LT+であった。
このモデルは日本人ランナーに合ったスペックを日本の開発者が設計したプロダクトだけに、自分の足にもジャストフィット。軽量でありながら充分なクッション性と反発性も兼ね備えていたことから、背中に羽が生えたような軽快な走行感を与えてくれ、2009年の行田鉄剣マラソンにおいて1時間45分台でゴール。念願の1時間50分切りを達成した。その後もエア ズーム スピード スパイダー LT+は自分にとってのメインシューズ(ハーフマラソン用)に君臨し続け、最終的にこのシューズで1時間41分台のタイムを記録した。
国内の大会はエントリーに間に合わなかったため、ラスベガスの街を走ることにしたのである。エルビス・プレスリーのコスチュームを着たランナーを始めとして、思い思いのスタイルで楽しむ出場者はみんな楽しそう。
自分はというと後半何度も「歩こうか?」と思ったが、本に登場した「最後まで歩かなかった」というフレーズを思い出し、2時間18分でゴール。とにかく歩かずに完走したことは大きな経験となり、ランニングの楽しさをさらに感じることとなった。ハーフマラソンに関しては走るごとに自己記録を更新していったが、なかなか1時間50分を切ることが出来なかった。そんなときに1足のナイキのランニングシューズと出会うことになる。
1時間50分切りのチャレンジに何度か失敗した後、長くからの知り合いであるナイキジャパンのJ.Y.氏と話す機会があり、なかなか自己記録が更新できないことを伝えると「今の脚力ならもっと薄いソールのシューズ履いて大丈夫ですよ。ハーフマラソンなら」というアドバイスをもらう。そして自分がセレクトしたのがエア ズーム スピード スパイダー LT+であった。
このモデルは日本人ランナーに合ったスペックを日本の開発者が設計したプロダクトだけに、自分の足にもジャストフィット。軽量でありながら充分なクッション性と反発性も兼ね備えていたことから、背中に羽が生えたような軽快な走行感を与えてくれ、2009年の行田鉄剣マラソンにおいて1時間45分台でゴール。念願の1時間50分切りを達成した。その後もエア ズーム スピード スパイダー LT+は自分にとってのメインシューズ(ハーフマラソン用)に君臨し続け、最終的にこのシューズで1時間41分台のタイムを記録した。
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