農業という現場と相棒。
訪れたのは12月初旬。みかん畑は最盛期を迎えていました。
この日、案内してくれたのは祖父の代から育てられてきた約30年物の樹などが並ぶ場所。1本の木から採れるみかんは約90キロほどで、収穫は基本的に手作業で、はさみを使って一つひとつ丁寧に切っていきます。この繰り返しを、9月末から翌年の2月頃まで続けます。
みかん畑の多くは山の上や斜面にあり、上り下りの繰り返し。地面に近い実をピックするときは屈んでの作業。足場も悪い場所で、若松さんが信頼を寄せるのが〈ブランドストーン〉です。
「農作業は足に負担がかかるんです。長時間立ちっぱなしだし、斜面を歩くし、泥だらけになる。でも〈ブランドストーン〉は踏ん張れますし、正しいケアではないかもしれないけど、水が染みないから汚れたらザッと洗える。で、そのまま街にも行けるっていう、ホント、最高なんですよ」
若松さんの〈ブランドストーン〉は、履き続けてかれこれ6年目。アッパーはエイジングが進み、ソールは一度交換済み。いかに愛着を持ってきたかが、しっかりと刻まれています。
若松さんが愛用する〈ブランドストーン〉は「CLASSICS」シリーズのブラック。サイドのゴムは愛犬のアメが噛んで破れ、ソールは〈ビブラム〉に張替え、変えの利かない一足に。
この一足と若松さんの出会いは、〈ブランドストーン〉が生まれた国、オーストラリアでした。
「農家を継ぐ前にメルボルンに留学していたんです。その頃、現地で工事現場のおっちゃんたちが、妙にかっこいいブーツを履いてるなと思って調べてみたのが〈ブランドストーン〉との出会い。そこから意識しはじめたら、みんな履いているんですよね。若者も年寄りも、服好きもそうじゃないひとも」
日本では街履きとして親しまれていますが、本国では職業・年齢問わず、多くのひとに選ばれているブーツ。作業着の店なんかでも販売していたり、軍隊に支給されていた過去もあります。
「それに加えて、ずっと履けそうなデザインですしね。実用性と見た目を、本当の意味で兼ね備えていると思っています。大袈裟ではなく、全農家におすすめしたいです」
みかん畑の作業からおりてくると、若松さんが〈タンジェリン〉の生搾りジュースを差し出してくれました。
松山空港の蛇口からでてきたオレンジジュースも、たしかにおいしかった。だけれど、〈タンジェリン〉のジュースは明らかに次元が違うんです。香りが豊かで、甘さと酸味のバランスがちょうどいい。最後には心地いい苦味が残る。それでいてサラッとしていて、ごくごく飲める。これはうまい。
気になる方はぜひオンラインからどうぞ。今年採れたみかんでつくられたジュースも、まもなく販売開始です。