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OUTDOOR CHILLING vol.1外チルについてあれこれ考えてみた。
MONTHLY JOURNAL Mar. 2024

OUTDOOR CHILLING vol.1
外チルについてあれこれ考えてみた。

ここ数ヶ月、部屋にこもりっぱなしでダラダラやっていたけれど、こうも外が気持ちいいと今度は公園あたりで陽の光を浴びながらダラダラやりたくなってくる。そんな時間を「外チル」と呼んでみて、食べたいご飯や着たい服、読みたい本、使いたい道具などを探してきました。それにしてもやっぱり春はいいもんです、ぼくらを外に連れ出してくれるから。

春の陽気が、カレーの味を引き出してくれるってわけ。

外で食べるご飯は無条件でおいしい。特にこの季節は、優しい陽光とそよ風が、ご飯を一層おいしくしてくれます。東京にはおいしいテイクアウトカレーがたくさんあるから、それを買って、外チルを楽しんできました。お店を教えてくれたのは、フイナムのコラムでもお馴染みのあの人。教えて、カレー細胞さん!

PROFILE

松 宏彰
(カレー細胞)
カレーキュレーター/映像クリエイター

あらゆるカレーと変な生き物の追求。生まれついてのスパイスレーダーで日本全国・海外あわせ4000軒以上のカレー屋を渡り歩く。雑誌・TVのカレー特集協力も多数。Japanese Curry Awards選考委員。ニッポンのカレー文化を渋谷から国内外に発信するJAPANESE CURRY FESTIVAL in渋谷のプロデューサーでもある。
X:@hm_currycell

カレー三種盛り(ごはん付) ¥2,800

個性豊かな三種の味を楽しめる。肴としても超優秀。

カレー細胞さんが「超おすすめ!」と最初に教えてくれたのが、以前は店内でも食べられて、連日行列をつくっていたという「東京京橋屋カレー」。現在はテイクアウトのみの営業となっているこのお店で、ほとんどの人が注文するというのが3種盛りです。

カレーは、21種のスパイスと鶏やキャベツに海老が入った「ときえカレー」(右上)に、開店当初からある常連人気ナンバーワンの「キーマ」(左)、数種の唐辛子による刺激的な辛味で爽快感のある「辛口伊達鶏カレー」(右下)の3種。どれも無添加・小麦粉不使用でつくられたこだわりのカレーです。お米は、今回選んだ冷めてもおいしく食べられる北海道の生産者さん限定のななつぼしか、有機栽培でつくられる秋田県産玄米のどちらかを選べます。一口ずつ味を変えながら食べれば、無限にいける。

東京京橋屋カレー

住所:東京都中央区京橋3-4-3 2F
時間:12:00〜13:30(火、水、金、土曜)
電話:03-5203-2810
オフィシャルサイト

カレーライス弁当 ¥1,100

日比谷公園の老舗洋食屋が提供するカレー弁当。

いまから100年以上も昔、1903年に開業したのが洋食屋「日比谷松本楼」。場所は日比谷公園の中にあり、その佇まいも当時を思わせます。かの夏目漱石も足繁く通っていたというこのお店で買えるのが、同店の看板メニュー「ハイカラビーフカレー」をお弁当にしたもの。ネーミングも歴史を感じられるでしょ?

スパイスを効かせたカレーが主流のなか、誰もがカレーライスと言われて想像する昔ながらの味で、家庭の味に近い。そんな家カレーの最高到達点を3段階くらいアップデートさせたような味です。近くには噴水や公園もあるので、せっかく気持ちいい季節、店内ではなく外チルしながらとろっとろの肉が入ったカレーを味わってみて。ほんと、うまいんです。

日比谷松本楼

住所:東京都千代田区日比谷公園1-2
時間:11:00〜21:00(テイクアウト11:00〜19:00)
電話:03-3503-1452
オフィシャルサイト

バナナリーフカレー ¥1,300

冷えてもうまい! バナナの葉っぱに包まれた本格派!

「テイクアウトの寂しい感じがしない」と教えてくれたのが、本格的なスリランカ料理が味わえる池袋の「フロリダ亭」。店内は、地元の公民館のように落ち着くし、疲れているなら靴を脱いで、ふかふかのソファで寝そべっていても怒られない。とにかくホスピタリティが抜群のお店なのだけど、テイクアウトできる「バナナリーフカレー」の味がまた、素朴でいい。

見た目と違い、味はコクがありながらさっぱりしているので、さらさらと食べられてしまう。「重たいカレーはちょっと…」となっている人も、ぜひ食べてみて。チキンや蓮根、ゆで卵、アチャールなどが載っていて、それを全部ぐちゃぐちゃに混ぜて食べるのが正解。おすすめプランは、お店から徒歩5分の位置にある南池袋公園へ行くこと。無料でゴザが使える最高の外チルスポットなのです。

フロリダ亭

住所:東京都豊島区南池袋2-6-7
時間:11:00〜14:30、17:00〜22:00(月、木、金曜)、11:00〜22:00(土、日曜)
電話:03-6674-2205
Instagram:@floridatei_srilanka

上段二つ チキンカレー&ライス弁当 ¥600、下段二つ 魯肉飯弁当 ¥700

あの名店が、テイクアウトやっているの知ってた?

その道のトップランナーが出演するテレビ番組や、コンビニカレーのメニュー監修なども手がける新宿の「SPICY CURRY 魯珈」。カレー好きで知らない人はいないであろう名店は、行列がすごすぎて現在は記帳制になっています。そんな大人気のカレーを、食べたいときに食べられる裏技があるんです。

それが予約制の弁当。チキンカレー弁当(写真上)と魯肉飯弁当(写真下)を組み合わせれば、お店で食べられる「魯珈プレート」の完成です。味もお店で食べるのと遜色なしで、超うまい! 外チルしながらこんな料理を味わえるなんて、最高すぎます。お弁当の詳細は、お店のSNSで確認を。ちなみに、カレー細胞さんはラムカレーが好きなんだとか。

SPICY CURRY 魯珈

住所:東京都新宿区百人町1-25-8 BF-J
電話:03-3367-7111
時間:11:00〜15:00(月〜金曜)、17:00〜19:30(火、木曜)
Instagram:@spicycurryroka

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