古着に際立つ、上品なスエード。
PROFILE
1977年生まれ、東京都出身。古着のバイヤーや大手セレクトショップの販売員を経て、スタイリスト白山春久氏に師事し、08年に独立。雑誌や広告、ブランドのルック、アーティストのスタイリングなどを幅広く手がける。
Instagram:@tkhslmd
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―ご着用いただいたのは、アッパーの素材にスエードを採用した「ORIGINALS」シリーズの新作です。
高橋: スエードになると印象が全然違いますね。上品さが増しているし、スエードだから黒が深い。これからの季節にぴったりな素材だと思います。エイジングして色が変わっていったり、少し汚れたりしても、それはそれでかっこよさそう。
―スタイリングのポイントを教えてください。
高橋: パンツはブーツカットで合わせようか悩みましたが、スエットパンツにしました。履き口の前後にプルストラップが付いているじゃないですか。それに裾を引っかけてみました。
―プルストラップとサイドゴアの特徴的なディテールが強調されてアクセントになっていますね。
高橋: パンツの裾のシルエットもポイントになりました。
―スエットパンツは、パーカとセットアップですか?
高橋: そうなんです。オーバーダイが施されていて、フェードの具合もいい感じ。着用しているのは全部古着です。アウトドアブランドのベストとツイル素材のアウターで合わせて、ワークスタイルに仕上げています。
―全体のエイジングに足元のスエードが映えますね。
高橋: 足元と帽子のブラックが引き締めてくれました。
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―こちらのコーディネートも、すべて古着ですね。
高橋: スエットはアメリカ製のスーベニアで、パンツはアメリカ軍のパラシュートパンツ。コートはたぶんハンドメイドで、いまの時代にこれをつくったらいくらになるんだろうってくらいクオリティが高いんです。最近はそういう古着ばかり買っていましてね。
―こちらのスタイリングもスエードの素材感が際立っています。
高橋: 品があるから、ストリートの着こなしも落ち着く気がします。サイドゴアブーツはイギリスのイメージがありますよね。だから、アイテムのチョイスはスキンズを意識して。イギリスのポップミュージックとブラックミュージックが融合したブリストル・サウンドのように、イギリスのスタイルとアメリカのアイテムを組み合わせてみました。
―〈ブランドストーン〉を知ったのはいつですか?
高橋: もう25年以上前。「ビームス」で働いていたとき、ブラウンを履いていました。
―最初はどんな印象でしたか?
高橋: エンジニアブーツやローパーブーツと違う、初めて見るフォルムでした。先輩たちの履き方を参考に、くるぶし丈のパンツで合わせたり、ワークブーツらしくオーバーオールやペインターパンツで合わせてみたり、いろいろトライしていましたね。
―それまで、サイドゴアブーツを履いていましたか?
高橋: 初めてのサイドゴアブーツだったんですよ。もともとサイドゴアブーツにきれいめなイメージがあって、自分には合わないと思っていました。でも、〈ブランドストーン〉は上品さがありながらタフさもあったから手に取りやすかったんです。
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〈ブランドストーン〉ORIGINALS BS2405009 ¥29,700
軽さとクッションに優れるスタンダードシリーズ「ORIGINALS」のアッパーに、スエードを採用した新作が仲間入り。品がありながらも、TPU素材のアウトソールにより、高い耐久性とグリップ力を備えている。