続ける先にある、技術と信頼。
群馬県は桐生まで足を運び、制作現場である工場にお邪魔して「超撥水 FUROSHIKI」が出来上がるまでを取材したフイナム編集部。続いてはデザイナーである牛田さんに、ブランドの成り立ちやモノづくりにかける思い、そして「超撥水 FUROSHIKI」に対するこだわりを伺いました。
PROFILE
1989年生まれ、東京都出身。幼少期を東南アジアのマレーシアとシンガポールで過ごす。2018年に自身のブランド〈ラジャブルック(rajabrooke)〉をスタートし、2022年に旗艦店となる「マンション ブティック ハリア(Mansion Butik HALIA)」を北堀江にオープンさせる。
ーまず〈ラジャブルック〉について教えてください。
牛田: 〈ラジャブルック〉は、東南アジア(東洋)の風味をインスピレーションに、アパレルから小物までさまざまなものをつくっているブランドです。
ーブランドをはじめたきっかけはありますか?
牛田: もともといつかブランドをやってみたいとは思っていましたが、なにも計画は立ててなくて。いよいよはじめるというときに、汗かきの自分にとって必須アイテムだった手ぬぐいに東南アジアテイストの柄を落とし込んで、友達に手売りしてた感じです。そのときは趣味の延長でやってました。
ー東南アジアってどんなところですか?
牛田: 一言では難しいけど、なんせずっと暑いです。結局そこが良いのかなと思ったり、思わなかったり。
ー具体的に、東南アジアのどのようなところからインスピレーションを得ているのですか?
牛田: 街、人、衣食住、色、模様、音、温度、風、などです。
ー東南アジアの文化を象徴するものの一つが、バティック柄ということですね。
牛田: バティックっていうのは、ろうけつ染めという染め手法の名前なので、これという決まった柄を示すものではないですが、古典的な柄とかはあったりします。イスラム教が多いというのもあって、人や物より、植物や自然由来の柄が特徴です。ちなみに〈ラジャブルック〉で柄を入れるときは、現地の染めに多い柄だけでなく、現地の織物でみられる柄も取り入れたりしています。
ーアイテムをつくるとき、大切にしていることを教えてください。
牛田: なにをつくるかにもよりますが、なるべく他所にはないオリジナリティを追求することが“ブランド”としては大事だなと常に思います。
ー〈ラジャブルック〉にとってのオリジナリティとは?
牛田: わかりやすいところでいうと、欧米のスタイルや和の文化に、東洋のスパイスをプレンドした異国情緒な空気感ですかね? ジャンルや時代のミックス感? 自分ではわかるようでわかりません(笑)。
ー「超撥水 FUROSHIKI」はどのような経緯で誕生したのでしょうか?
牛田: とある先輩から「朝倉染布」さんの存在を教えてもらったのがきっかけです。それが5〜6年くらい前だったかな。それこそ手ぬぐいのように、日本古来のものと東南アジアのミックスが面白いと思って、すぐにつくりました。
ーしかも、すべての工程を「朝倉染布」が行う正真正銘の日本製というのも魅力的ですね。
牛田: 日本人の精神や技術、歴史による信頼が詰まっていますよね。
ー改めて、創業130年を超える老舗の技術はどうでしたか?
牛田: いろいろなものの変わるスピードが早いいまの時代だからこそ、単純に“続けてきている”という圧倒的なパワーにくらってしまいました。足元にも及びませんが、続けることの先に技術や信頼があるのだと体感できて良かったです。