DAY2 13:00 「甘酒茶屋」でひとやすみ。
さらに1時間ほど歩いたところで、「甘酒茶屋」が見えてきました。茅葺き屋根の建物は、江戸時代そのままの姿をとどめています。かつてこのエリアには最大13軒の茶屋がありましたが、現存するのはここ1軒だけ。現在は13代目が守っています。
「戦時中は10日にお客さん1人っていう時期もあったらしくて。おじいさんが近くのお宿で働いて現金を稼いで、おばあさんがお店を切り盛りしていました。今でこそ国内外から観光客の方で賑わっていますが、この1軒がなくなったら、歴史のひとつが消えてしまうので、ちゃんと残す活動もしていかないといけません」と金子さんは話します。3人は縁側に腰掛けながら、甘酒と備長炭でふっくら焼いたお餅「力餅」をいただきます。これが疲れた体に染みて美味い!
甘酒茶屋を後にすると、高さ30メートルを超える杉が両脇に並ぶ道に。「この道が谷筋になってるのには理由があって。徳川家康が江戸防衛のために、わざと敵が攻め込みにくい曲がりくねった谷筋のルートにしたんです」と金子さんが補足します。
尾根を歩けば丸見えになる。谷を歩かせれば、時間も稼げるし、山の上から迎撃もできる。軍事戦略が、この道の形を決めているというわけです。「知れば知るほど、家康ってめちゃくちゃ頭いいんですね。最初に見せてもらった地図のルートが全部つながって見えてきた気がします」、そう谷田さんはうれしそうに言います。