きちんとした背景でものづくりを続けるブランドは信頼できる。
PROFILE
1997年、静岡県生まれ。2020年より「L’ECHOPPE」で販売を経験後、バイヤーアシスタントとして商品構成や別注企画に携わる。現在はフリーランスとして、自身が手がける〈byeA.〉をはじめ、さまざまなブランドのディレクションやサポートを行っている。
ー石黒さんのスタイルには、どこか王道を“ハズす”感覚がありますよね。それは昔からだったんですか?
石黒:ヴィンテージは昔から好きでしたし、前職で勤めていた「レショップ」では、いわゆるメンズファッションの王道や、その時代の最前線を体現していました。ただ、そこではいかに個性を出すかにこだわっていて、先輩スタッフにはない独自のスタイルを模索した結果、いまの自分ができあがりましたね。
ーご自身が手がけるブランドも、そうした考え方が反映されているのでしょうか。
石黒:そうですね。ひとつの物事を正面から見るのではなくて、いろんな角度から眺めることで、最適な選択肢を探しています。アイデアもひとりで机に向かって考えるというより、誰かと話したり、何かを見たり聞いたりしたときに思い浮かぶことが多いです。
仕事終わりにひとりで飲みながらメモを取ることもよくあって。酔っぱらって何を書いたか忘れちゃうことも多いんですけど(笑)、不思議と何度も同じことを思いついたりして、それが本当に自分がやりたいことなんだなって感覚的にわかる瞬間がありますね。
財布やキーホルダーなど、ひとつひとつに強いこだわりを感じる石黒さんの携行品。DAY TRIPPERなら13インチのMacBookも有に収まる。
ーいい意味での天邪鬼さがあるというか、そんな感じもするんです。
石黒:「こう合わせるべき」みたいなルールからは、少し距離を取りたいんです。たとえば今日ぼくはミリタリーのパンツを穿いてきましたが、普通ならスニーカーを合わせるし、お洒落なひとは革靴を合わせると思うんですよ。そうした王道があるからこそ、別の選択肢を考えたい。なのでビーサンを選んだんです。カラフルなアイテムなら、夏らしく軽快になるかなって。
ー王道からはずれることに対する不安はないですか?
石黒:ルールや価値観を否定したいわけじゃないんです。でも、その服が持っているよさを100%生かして着られているひとって、どれくらいいるんだろうって思うことがあって。だったら、周りの評価に関係なく、そのひとなりに服を消化して、自分らしく着こなしているほうが、ぼくはファッションとしてかっこいいと思うんです。
ー今回は「DAY TRIPPER」に合わせてスタイリングを組んでいただきました。どんなことを意識したんですか?
石黒:ミリタリーのパンツを穿いているのは、カモ柄に合わせたかったからなんです。ただ、夏のミリタリーって軍パンとTシャツになっちゃうから、そういうステレオタイプな組み合わせにはしたくなくて。今回はシャツを合わせました。ブラウンを持ってきたのも、実はカモ柄に合わせたかったんですよ。インナーはあえてアッシュグレーのTシャツでなじませて、首からレザーのリップケースを下げてポイントをつくりました。
ー〈ブリーフィング〉に対してはどんな印象を持ってますか?
石黒:オンでもオフでも使える、タフなバッグというイメージですね。「レショップ」で働いていた頃は、渋谷のミヤシタパーク店にいたんですが、お客さんから「仕事とプライベートで兼用できるバッグが欲しい」と相談されたことがあって。そのときは、同じフロアにお店を構えていた〈ブリーフィング〉をおすすめしました。ビジネスはもちろん、旅行や普段使いにも対応できるアイテムが揃っていたので、自信を持って提案してましたね。
ー「DAY TRIPPER」を使ってみて、どんなことを感じましたか?
石黒:この縦長のフォルムがいいですよね。お洒落。マチがしっかりあって、ストラップもしっかり太さがあるところがヴィンテージのニュースペーパーバッグを思わせるというか、ファッションとして使いやすい形だなって。
ー縦長のフォルムだと、荷物の出し入れがラクなのと、重心が一箇所にまとまりやすいそうなんです。
石黒:横長だと、重たい荷物を入れたときに偏りが出そうですもんね。見た目以上に収納力も高いし、めちゃくちゃ使えそう。あと、このカモ柄もいいですね。写真だと無骨な印象があったけど、実際に手に取ってみると都会的な感じがして。スタイリングに取り入れやすいと思います。
ー“Made in USA”というのもブランドの大きな特徴です。
石黒:古着でも「Made in USA」を気にするし、魅力を感じます。きちんとした背景でものづくりを続けるブランドって、やっぱり信頼できますよね。いろいろな理由で生産国を変えるブランドも多い中で、そうしたアイデンティティをこれからも守り続けてほしいですね。
DAY TRIPPER ¥40,700
〈ブリーフィング〉が掲げるミリタリーのアイデンティティを際立たせる、Multicam柄を採用したアニバーサリーモデル。メイン素材には、高い強度と耐摩耗性を誇る500デニールのナイロンを採用。“Made
in
USA”の確かなものづくりと掛け合わせ、無骨な存在感と実用性を兼ね備えた、ブランドらしさを強く感じさせるひと品に仕上がっている。