FEATURE
若葉竜也と青柳文子、10年越しの「はじめまして」。
SHOOTING EACH OTHER in 下北沢

若葉竜也と青柳文子、10年越しの「はじめまして」。

かつて雑誌や映画を通して、お互いの存在を知っていたという俳優・若葉竜也さんとモデル・青柳文子さん。共通の友人を介した長い “伏線” を経て、現在オランダを拠点に暮らす青柳さんの帰国をきっかけに、初めての対談が実現しました。今回の企画の舞台となった下北沢で過ごした記憶や海外での暮らし、写真やファッションについて語るうち、思いがけない過去のエピソードも飛び出します。対談のあとはカメラを手に街へ。互いの目線で下北沢を切り取りながら、変わりゆく街と、それぞれのいまを撮影。フイナムでは青柳さんが撮影した写真とともにお届けします。

  • Photo_Fumiko Aoyagi
  • Text_Shoko Matsumoto
  • Edit_Shoko Matsumoto, Daiki Yamazaki
  • Cooperation_CAFE TROIS CHAMBRES, hickory

二人にとってのファッションと写真について。

ーお二人のファッションについても聞かせてください。服を選ぶときに大切にしていることは?

若葉:若い頃はいろんなものを着たかったんですけど、いろんな服を着れば着るほど、取材とかで本当に伝えたいことがあるときに、服が余分な情報になっている気がしてきて。だから、どんどんシンプルになっていきました。自分の言葉や、自分が本当に好きなもの、嫌いなものがちゃんと伝わるような服を選ぶようになりました。俳優だからこそ、というのもあると思います。いろんな役を演じるから、着飾ることで言葉の輪郭がぼやけないようにしたいんです。

青柳:私は逆かもしれません。存在で仕事をしている、キャラクターで仕事をしているところがあるから。

若葉:青柳さんは存在感があるから。ぼくは割と個性がないんで、もういいや、みたいな(笑)

青柳:個性なくないです。

若葉:自分が個性的だと思っている作品選びをしてるから個性派っぽく見えるだけで、ぼく自身はめちゃめちゃ凡人なんですよ。

ー今回はお互いに写真を撮っていただく企画ですが、お二人とも写真がお好きですよね。

青柳:私は今回ライカのデジカメをオランダから持参しました。黒が引き締まっていて、すごくきれいに写るんです。他にも、若葉くんからフィルムカメラを借りて教えてもらいながら撮影する予定。楽しみです。

若葉:ぼくが初めてカメラに触ったのは高校1年生くらい。フィルムカメラが好きな友達がいて、使わなくなったからってもらったのがきっかけです。そこからデジタルにも行ったんですけど、撮らされている感覚が強くなって、写真をあまり大事にしなくなってしまって。ここ3、4年くらいで、またちゃんとフィルムを触ってみようと思って。映画もフィルムからデジタルになったじゃないですか。35ミリとかスーパー16ミリに触れることがない俳優も増えているから、フィルムに触れておかないとなって。撮られる緊張感、撮る緊張感みたいなものを感じたかったんです。

青柳:写真すごく上手ですよね、ギターも。

若葉:いやいや。ギターもカメラも、始めた動機は割と不純で。モテそうだなって(笑)

青柳:でも、私が聞くところによると若葉くん、本当にモテるんだよって。

若葉:どこ情報なんですか?

青柳:友人から聞きました。昔、事務所のお花見でギターを弾いていたって。

若葉:一芸があると『やれ』って言われるじゃないですか。それくらいのことですよ(笑)